ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:明治安田生命J1リーグ・川崎フロンターレ-ガンバ大阪

f:id:y141:20180311075906j:image

3月10日、等々力でガンバ大阪戦を観戦。

f:id:y141:20180311075932j:image

中2日の等々力観戦ですが、今年最初の休日開催。フロンパークの賑わいを見ているだけで楽しい気持ちになってきます。サッカーのある休日に感謝。

試合は、ネットさんと家長さんのゴールで川崎がホーム初勝利。試合を振り返って感じたことは以下の点です。

〇 車屋の「安定」、登里の「還元」

川崎はGK・ソンリョンさんの復帰に加えて、直近の湘南戦・メルボルン戦を踏まえ、車屋先生がCB、ノボリが左SBで出場。ディフェンスのテコ入れを図りました。

昨年の序盤戦以来、約1年ぶりのCB起用となった車屋先生でしたが、早い時間帯から主導権を握れたこと、相手のプレッシャーラインが低い位置にあったことから、落ち着いて試合に入れたことが安定したパフォーマンスに繋がったと思います。

鬼木監督は「相手を見て」起用するはずなのでガンバさんの現状を加味していたかもしれません。最終ラインからのボールの供給はもちろん、後半の被決定機をクリアする等、完封勝利に貢献しました。

また、ノボリもSB起用ながら何度も相手陣内に仕掛ける攻撃参加も見られるなど、攻守で良いプレーを見せてくれました。先日の上海戦でもそうでしたが、近年のSH起用で求められる攻守の切替、攻撃スキルをSBで還元しているようにも感じました。引き続き、双方のポジションの起用が継続すると思いますが、非常に頼もしい存在です。

〇 攻守の要として存在感を深める「フリーマン」家長

f:id:y141:20180311080116j:image

この日のMOMに選ばれたのは、2点目となる今季初ゴールを挙げた家長選手。

攻守に奮闘する活躍はもちろん、セクシーさも相まって川崎サポの間で人気爆発。湘南戦は背番号タオマフがいち早く完売する等、ピッチ内外では欠かせない存在です。

2階席から家長選手のプレーを見ていて不思議に思うのが、彼のプレー位置です。中盤の底までボールを受けに来たかと思えば、左右を問わずサイドで突破を図り、相手の最終ラインに最前線からプレッシャーをかける場面が見られる等、まさに神出鬼没の存在です。

ある種「フリーマン」状態な家長選手ですが、精度の高いクロス、今節のように中・長距離からのシュートを打つことで数字に見える活躍も見せておりますが、強靭なフィジカルを駆使した「ボールを失わない」ことで相手を引き付けて味方にボールを供給する役割、様々な位置に顔を出して潤滑油の役割といった数字に表れない部分の貢献度も非常に大きいと改めて感じる試合となりました。

〇「種まく人」クルピ監督とガンバ大阪

一方、この試合は現時点における両チームの仕上がりの差が大きく出た試合であるとも考えています。最終ラインはテコ入れしたものの、前線の陣容は昨季のベストメンバーを揃えた川崎に対して、試合後のクルピ監督の会見などを拝読するとガンバさんは選手起用ならびに選手の特徴を生かしたベストミックスを模索段階といった印象です。

若きタレントを見出す「名伯楽」として日本でも名を馳せたクルピ監督に求められているのは「育てながら勝つ」という難度の高いミッションのようにも見えてきます。

近年、宇佐美選手に続き、若くして主力に成長した堂安選手・井手口選手といったアカデミー出身の選手が海外移籍を果たすなど、ガンバさんは素晴らしいタレントを抱えるが故の悩みを抱えながらの戦いが続いていると思います。

その意味では、歴戦のガンバサポさんの中では我慢の時期と考えている方もいらっしゃると思いますが、勝利から離れたトップチームの現状も見逃せないという状況にあることも理解できます。17歳でスタメン起用された中村選手、遠藤選手とともに中盤でボールを捌いていた市丸選手、交代出場の福田選手とフレッシュな顔ぶれのクオリティが低いとは全く感じませんでした。配置と戦術が固まれば、力を出せると思うだけに次戦の対戦は改めて気を引き締めて戦えればと思います。

f:id:y141:20180311080007j:image

以上です。水曜日に非常に悔しい結果となり、今日も上手くいかない時間帯は長かったものの焦れずに締めて勝利。連戦の中で立て直すことができたのは良かったと思います、次の試合はすぐ来ますが、小休止となる18日の名古屋戦まで勢いを落とすことなく走り抜けてほしいと思います。

f:id:y141:20180311080027j:image

にほんブログ村 サッカーブログ 川崎フロンターレへ
にほんブログ村