3月2日、等々力でホーム開幕戦を観戦。
🎦 ゴール動画
— Jリーグ (@J_League) 2018年3月2日
🏆 明治安田生命J1リーグ 第2節
🆚 川崎Fvs湘南
🔢 1-0
⌚️ 56分
⚽️ 小林 悠(川崎F)#Jリーグ
その他の動画はこちら👇https://t.co/AZNRVRg886 pic.twitter.com/NSmmFiOMm6
試合は、悠様の今季初ゴールで先制したものの、湘南・天馬選手のゴールで同点に追いつかれてドロー決着。観戦を通じて感じたポイントは、以下の通りです。
〇 今季を勝ち抜くために
公式戦5試合を消化した川崎ですが、初戦のゼロックス杯(2月10日)のプレーから比較すると「目が揃ってきた」印象。選手間のイメージの共有と連携が深まったことで、攻撃時のテンポは上がってきました。また、ボールロスト後の即時奪回の場面も多くみられたように攻守の切替も徹底されており、試合を通じて主導権を握る時間帯を多く作ることができました。
一方、課題は最後の部分=フィニッシュの精度。ボールを敵陣まで繋ぎ、非常に良いかたちでチャンスメイクする部分まで持ちこんだものの、得点に結びつかない場面が何度もありました。
おそらく、今季対戦する多くのチームは、川崎の特徴を踏まえ、自陣に引いて陣形を整える組織的守備を行うことが想定されます。昨季多かった引き分けを勝ちに変えるためには、相手の守備を崩すための質の向上が改めて求められると思いました。
〇 模索するベストミックス
観戦を通じて印象に残ったのは、知念選手の先発出場の効果です。昨季、知念選手を見て驚かされたのは、前線でボールを納められる点です。地上戦を志向する川崎においても、ポストプレーに強く、前線でボールを納められるCFタイプの選手は長年欲しかっただけに、知念選手の台頭は頼もしい限りです。
彼が前線で体を張ることができることで、ロングボールから相手の守備ラインを押し下げることもできますし、厳しい悠様のマークが分散する効果をもたらします。得点には至りませんでしたが、狭いところから放たれた強烈なシュートのようにゴールを狙う姿勢は見せてほしいところです。
一方、交代後を含めた90分間の攻撃陣の組み換えの部分は模索が続いている部分だと思います。エドゥアルド選手のアクシデントで早々に1枚カードを切ったことで、嘉人さん、阿部選手の2枚しか攻撃的なカードを切れなかったものの、攻撃のアクセントという部分ではイマイチの印象。連携の部分を含めて、連戦を戦うなかでベストミックスを見つけてほしいところです。
〇 湘南戦はスタイルの激突があるから面白い
2年ぶりの湘南さんとの試合は毎度ながらヒリヒリする展開。勝率はイマイチながら、密かに毎回楽しみにしている試合です。理由は両クラブが確固たるサッカースタイルを追求し、ピッチ上で色濃く出して勝利をすることを追及しているからです。
J2を戦いぬき、2年前とは異なる新たな顔ぶれを揃えた湘南さんのプレーは、対戦相手ながら見応えがあります。高卒2年目の杉岡選手は物怖じすることなく攻守に奮闘し、柏さんからのレンタルながら10番を背負う秋野選手も何年もプレーする中心選手のような振る舞いは驚きました。
先月発売された『フットボール批評』において、湘南さんのチョウ監督は育成主義について語っておりましたが、チームを作り上げる手腕に加えて、人を育てる部分を大事にする部分もピッチから伝わってきました。
自分たちのスタイル同士をぶつける対戦構図は、素直に見ていて面白いです。リスペクトを欠かすことなく、相手を上回るために、川崎であればスキル、湘南さんであれば走力の部分を駆使して圧倒しようとする。川崎と湘南の神奈川ダービーは、もっともっと盛り上げられると思います。
以上です。ホーム開幕戦という括りで書くと、2013年に国立で開催された大分戦から6年連続ドローとなりました。試合内容は良かっただけに、勝ち切れなかったことは残念ではありますが、この時期である程度のクオリティが高まったことには手ごたえを感じます。
ただし、良い感触のままで終わらせることなく、結果に繋がなければなりません。そのためにも次戦以降の連戦が非常に重要になると思います。