昨日は、味スタで東京ヴェルディのホームゲームを観戦。
新監督を迎え、新たなアプローチで今季を戦う両チーム。試合はヴェルディが鮮やかな逆転勝利。
試合を振り返ると、立ち上がりは押し込まれた名古屋が杉森の豪快な一発で先制すると、同点の場面までは主導権を握ることができたと思います。特に、後半15分頃までボールを握り続け、何度も決定機を作れただけに追加点を奪えなかったことが痛かったと思います。
特に、この日の名古屋はGKからのビルドアップを改善すべく小林選手をCBに起用しており、奮闘してはいるものの、守備の場面のギリギリ感は否めなかったので、アップアップの状態でドゥグラスヴィエイラの鋭い突破はキツかったと思います。
自分は風間監督の率いる川崎のサッカーを見ていたので、小林選手の起用の意図はある程度理解できます。GKから受けたボールを中盤に送るため役割を担うことでチーム全体のテンポアップを図り、攻撃の効率性を高めることを主眼に置いたのだと推測します。ただし、当たり前ながら、最後尾に位置することは最後の砦になるわけで、ロングボールの対処、失点時のような相手の短期突破を防ぐというディフェンス面のタスクが発生し、その負担は中盤と大きく異なるものと思います。
双方のタスクを対応できる人材を鍛え上げることができるのか、風間監督が今後を戦っていくうえで非常に重要ではないかと感じる試合でした。
一方、ヴェルディについては、攻撃における積極性もさることながら、終盤の守り方を見ていると今年の守備力はかなり高いという印象。冨樫前監督時もハードワークとファウルで僅差を勝っておりましたが、今年のヴェルディは型をもってスマートに守れていたと思います。ロディーナ監督の仕込みの部分が非常に良かったのではないかと思います。
以上です。今季のJ2は、各チームの戦術に多様性があり、サッカーファンとしても非常に見応えのあるシーズンであると思います。Bリーグ閉幕は残念ですが、夏以降のサッカー観戦が楽しみになるような試合でした。