水曜日は、等々力にて広州恒大との試合を観戦。
3試合連続ドローで折り返したグループステージ後半戦。中3日の連戦に加えて、怪我人の影響による苦しい運用が続く川崎ですが、生き残りには勝利が必要なところ。
試合は、憲剛さんとノボリを投入した後半に攻勢を仕掛けたもののスコアレスドロー。
◯ 鬼木監督の「度胸」と「課題」
観戦しながら「プラン通り」というフレーズが何度か思い浮かびました。
スコアレスで迎えた後半頭からベンチスタートの憲剛さん、さらに早い時間帯のノボリも投入し、相手陣内に押し込む流れを作ることで前半はなかなか見れなかった決定機を作りました。
結果としては、得点を奪って勝利とはいきませんでしたが、試合全般の流れは鬼木監督が想定した展開で進められていたと強く感じました。
前半は相手の攻勢を凌ぎ、後半に相手の運動量が落ちてきたところで攻撃のテンポを上げて勝負をかける。この点は、試合後の会見コメントで監督自身からも語られていましたが、憲剛さんとノボリを投入するタイミングもプランに織り込んで試合に臨んだと思います。
広州恒大のスコラーリ監督は前日会見で「勝利へのプラン」があると述べておりましたが、鬼木監督も準備期間が限られた中で用意をしてい。そして、前半で試合を決められるリスクもあるプランを決断して遂行した鬼木さんの度胸を垣間見た気がします。
一方、攻撃面の物足りなさ、得点を奪えていない部分については継続的な課題であると考えられます。
エウソンや大島君の離脱の影響は計り知れず、家長選手や阿部選手といった新戦力も不在。正直、試合単位で組合せを模索する状態が続いております。その中でもハイネル選手や長谷川選手を先発起用するなど積み上げは進めておりますので今は辛抱の時と考えたいと思います。
以上です。新人監督ながら、歴戦の名将とビッグクラブを相手にプランを遂行する鬼木監督の采配には唸らされました。コーチとしての経験に長けた方でも監督しての手腕は未知数ではありますが、現在までの鬼木監督の戦い方に個人的に手応えを感じております。
正直、必要以上に試練ばかりといった印象はありますが、闘魂込めて頑張っていただきたいところですし、応援できればと思います。