ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:川崎純情小町☆生誕5周年スペシャルワンマンライブ! in クラブチッタ

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昨日は、川崎クラブチッタで開催された川崎純情小町☆さんのワンマンライブを鑑賞。開催を耳にしてから数か月、ついに迎えたワンマンライブ。最後は涙をこらえるほど、大変素晴らしいライブとなりました。

 

〇 500/583

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(5月4日の川崎フロンターレのイベント。筆者はこの時、ワンマンライブの情報を知る。)

ユニット生誕5周年記念にして、ユニット史上最大の挑戦となった今回のワンマンライブが発表されたのは今年4月。

自分自身、アイドルファンとしてライブを見るようになってから、イベント・ライブの観客を1人増やすことの難しさを何度も痛感してきたことから、今回のワンマンライブの「事の重大さ」は理解していました。正直、「どうすれば500人のように見せられるか」という視点で考えていた時期もありました。

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(10月9日「ちくさんフードフェア2016」のミニライブ。開催5日前)

しかし、今日までに至るまでの約半年間、地域のイベントやライブイベントの出演を重ねながら、ワンマンライブの告知を行い、地道にライブチケットの手売り販売を続けていきました。

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(ファンをはじめ、グループに関わりのある多くの人たちから花束が寄せられた)

小町組(川崎純情小町☆ファンの呼称)の方々はもちろん、対バンイベントの物販で他のアイドルグループのファンの方が手に取ってもらったり、あるいは地域のイベントで彼女たちを見かけた人が購入してくれたり、その経緯は自分が知る限りでも十人十色であったと思います。

こうした彼女たちの努力もありまして、開催に向けて事前準備した500枚の手売りチケットを売り切り、当日には「583人」(公演中の発表)の観客がライブに集まりました。数字上の単純計算で考えれば、500/583=「約85%」が直接彼女たちからチケットを購入したことになりますし、数字を聞いた瞬間、鳥肌が立ちました。

メンバーが「1人」を積み重ねた結果ということを考えれば、本当に物凄い数字だと思います。

〇 文化祭のような「一体感」

583人の観客が見守る中で繰り広げられたライブもまた本当に素晴らしかったです。普段は見られないような豪華なレーザー演出が展開されたかと思えば、募集したキッズダンサー、川崎フロンターレのマスコット・ふろん太、3R推進事業キャラクター・かわるんと一緒に「好きです川崎愛の街」を披露したり、ファンの方々が企画して展開した演出があったり、洗練された側面だけでなく、手作り感に溢れるライブだったと思います。

また、ステージに限らず、開場前の物販には、同人誌等の印刷を手掛ける「ねこのしっぽ」の方々がヘルプに駆けつけ、動物ドーナツでお馴染みのいくみママがオリジナルドーナツを販売され、ふろん太が気合を漲らせていたり(汗)、まるでフロンパークのような光景を目の当たりにしました。

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ふろん太もワンマンライブに駆けつけた。開場前からこの気合の入り方)

ライブの盛り上がりを評するときに「一体感」という言葉を用いますが、今回のライブに関しては、川崎という地域に関わりのある多くの人々の文字通りの「連帯」を感じさせる内容だったと思いますし、当事者意識を感じながら1つの目標に向かっていく熱気は学生時代の文化祭を思い出しました。

 

〇 アイドルという物語

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(開場前のクラブチッタ。普段のイベントとはまた違ったムードが漂っていた)

アイドルが作り出す「物語性」は、ムーブメントをフォローする者にとって1つの魅力だと思います。そのような物語が紡がれる瞬間は、刹那的なものであるからこそ貴重であり、例えば、アイドル映画・写真集といった媒体は補完装置としての役割を果たすことにより、作品である以上の価値観を付与することになると私は考えています。

ライブ活動を主体とするアイドルが、物語を紡ぐ場はライブです。ライブやイベントは企画されるものではありますが、演者である彼女たちが紡ぐモノは筋書きの無い物語です。何故ならば、物語を書くためには、ステージから見える人たちが必要だからです。グループに関心を持ってくれるか、ライブに足を運んでくれるのか、それはステージを見ている人たちに委ねられています。そのため、思った通りの展開にならなかったり、今回のように自分たちの目標を超える素晴らしい結果を生み出すこともあります。

だからこそ、アイドルが作り出す「筋書きのない物語」は、「皆で作る物語」なのだと思います。その意味でも、昨日のクラブチッタは、アイドルが作り出す物語性が凝縮された素晴らしい空間だったと思います。そして、川崎純情小町☆の物語は続いてきます。物語の熱心な読者であり、製作者の一端を担う立場として、今後も携われていければと思いました。「やっぱり小町が好きだから」。

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