20日は、埼玉スタジアム2〇〇2で浦和戦を観戦。
セカンドステージ首位攻防戦であり、年間勝ち点1・2位の直接対決。いずれにしても、正真正銘の「ビッグマッチ」。
試合は、同点で迎えた後半73分、途中出場の森谷選手のゴールで川崎が勝利。浦和に押し込まれる場面も多かっただけに、少ないチャンスを得点に繋げることで勝利を手繰り寄せることができました。試合を通じて感じたことは、以下の3点です。
1.3バックのメリット/デメリット
この日の川崎は、今季初の3バックの布陣でスタート。浦和との対戦でミラーゲームを仕掛けたことは何度もありましたが、今回に限っては「単純にサイドバックがいない」(風間監督談)川崎の台所事情による部分が影響しておりました。昨季の基本陣形ではあったことからも「ぶっつけ本番」というほどではありませんでしたが、試合を見ていてメリットとデメリットが生じていたと思います。
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— Jリーグ (@J_League) 2016年8月20日
メリットとしては、前線の攻撃に多くの人数を配置することができたことだと思います。前半の先制点の場面が最たる例で、嘉人さん・悠様・憲剛さんの3人が前線で近い位置でプレイしていたことが、あのようなゴールに繋がったものと考えられるのではないかと。
一方、デメリットとしては、ディフェンスのやり繰りをあげることができると思います。組織的に連動した守備をかけることが出来なかったこと、ミラーゲームになったことから、対面する相手との1VS1である程度抑える必要がありました。中野選手のサイドから仕掛けられた突破、あるいは相手の人数をかけたコンビネーションプレイの対応に苦慮する場面が何度も見られました。決定機の数を考えても、相手の決定力に助けられたと考えたほうが良いかもしれません。
現在のメンバーでも、守備的な不安は出てくるものの、攻撃に特化した対応としては力を発揮できる型ではありますので、従前と同様に基本陣形は4バックで攻守の安定感を重視しながらも「伝家の宝刀」として試合の中で使っていければ良いのではないかと。
2.「川崎の心臓」大島僚太の帰還
この日の試合では、リオ五輪で約1か月チームを離脱していた大島君が復帰。インフルエンザ発症に伴う体調不良(医師の許可を得て復帰)ならびに時差ボケ未解消の状態で臨んだだけに、私も期待と不安が入り混じった状態で試合を見ていました。
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— Jリーグ (@J_League) 2016年8月20日
もちろん、体調がキツそうな印象は否めませんでしたが、局面での大島君のプレイは攻守において効いていたと思います。特に決勝点となる2点目の場面では、スイッチを入れるドリブルでの縦突破、エウシーニョ選手へのパス供給で大きな存在感を見せてくれました。
また、彼の復帰に伴いネット選手とのボランチユニットが復活。前線へのパス供給源が増えたこと、憲剛さんが高い位置でプレイすることができること等の攻撃面はもちろん、相手の中央突破を止める守備面の影響も再確認できたかと。今後もチームの心臓として良いビートを刻んでほしいと思います。
以上です。さあ、ココから一歩ずつ。