ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦休題:川崎アニソンNight☆ Vol.2

f:id:y141:20160709085542j:image

昨日は、川崎セビリアンナイトでライブイベント「川崎アニソンNight☆」に参加。本イベントは、同人誌印刷会社『ねこのしっぽ』と、川崎純情小町☆が所属する芸能事務所『ホワイトウルフ』の川崎市にある2社がタッグを組んで開催したもの。川崎フロンターレも参画したコミケットスペシャル6の「チーム川崎」でもパートナーシップを組んでおり、ある種の派生イベントとも考えることができると思います*1

〇 アニソンがもつ「共通言語性」

当方は、アニメ・声優系からイベンターを始めた人間でもありますので、元来よりこの手のイベントにも戸惑いなく参加できたところがありますが、イベント自体も大変盛り上がりました。参加アーティストの皆さんは、本当にハジメマシテな方ばかりでしたが、歌われているのはアニソンなので個人的にはどれもこれも知っている楽曲ですし、仮に知らない曲でもノリについていける雰囲気があったのも大きかった。

何より、アニソンが持つ「共通言語性」が非常に強く働いていると思いました。私見ですが、近年の音楽シーン全体では、なかなか生まれなくなった、「聞いたことがある」「知っている」=共通言語性はアニソンの武器とも言えます。小町組(川崎純情小町☆さんのファンの総称)の方たちの盛り上げる意識の強さ等もありますが、それがライブにおける盛り上がりにも影響していたのではないかと思います。

例えば、昨年の川崎フロンターレのホームゲームで開催した串田アキラさんのミニライブなんかもそうですが、仮に串田さんのお名前を知らなくても、熱唱された楽曲が、どこかで耳にしたことがある特撮・アニメソングの数々が出てくれば自然と盛り上がる。

あるいは、私が今年1月に参加した温泉ニュースタイル宴会・「湯会」のイベント後、会場で異様な盛り上がりを見せた90~00年代のJ-POPのDJもそうなのですが、共通言語性が多様な方面から集まった参加者が会場で一体感を作ることができると思います。

音楽における「アイドル」という言葉がそうであるように、「アニソン」という言葉は音楽ジャンルではなく、強いて言えばカテゴリーに近いと思います。特に80年代後半以降、アニメのための主題歌というよりはタイアップの側面が強くなったことで、かなり線引きとしては曖昧になり、音楽ジャンルとしてはかなり雑多なかたちになってきました。良し悪しはあると思いますが、90年代のアニメで育った人間としては、ロックやラップ、そして現在のアイドルシーンにおける多様なアプローチの音楽に触れるうえでも大きな下地になっていると考えています。

そういう意味では、この手のイベントは、さらなる盛り上がりを作れる可能性を秘めておりますし、主催2社のような存在が川崎にあるからこそ開催できるイベントだと思います。個人的には非常に楽しめたイベントなので、是非とも第三弾を企画してほしいところです。

f:id:y141:20160709085653j:image

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村