ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:明治安田生命J1リーグ・川崎フロンターレ-ジュビロ磐田


日曜日は、等々力でジュビロ磐田戦を観戦。ファーストステージも終盤戦に差し掛かり、暫定首位ながら鹿島と浦和とは僅差の状況。1試合の結果が大きく左右される緊張感のある試合が続いてます。
試合は、しっかりとした準備を進めてきた磐田の前に苦しんだ川崎ですが、前半の終わりに大塚選手を投入し、攻撃を活性化することに成功。後半は、磐田陣内に押し込む展開を作るものの、なかなかネットを揺らすことができずに苦しみましたが、88分にゴール前の崩しからオウンゴールで先制し、何とか勝利を収めることができました。試合を通じて感じたことは、以下の2点です。

1. 水曜日よりの使者・大塚翔平選手

磐田の名波監督は、想定どおり川崎に対する予習と対策をしっかりと準備して試合に臨んできました。試合後のコメントでも話されていたとおり、磐田側としては前半はパーフェクトに近い内容だったと思います。
しかし、後半は一転して川崎が主導権を握り、磐田側へのアタックが多く見られるようになりました。それは川崎の風間監督が、前半終わりに大塚選手を投入したことが影響していると思います。

その前に風間監督は、試合状況を鑑みて、憲剛さんをボランチ、賢太郎をサイドハーフに配置転換しました。憲剛さんがボールを受ける回数は増えたものの、嘉人さん・悠との距離が開いてしまいました。そこに、大塚選手が中盤と前線の間に入ったことでボールの動きを活性化していきました。
風間監督の試合後のコメントにもあったとおり、流れがズルズルと磐田にも行きそうな展開でもあったことを踏まえると、その流れを読んで前半途中から大塚選手を投入して食い止めた監督の修正は見事だったと思います。そして、大塚選手がこの場で投入され、貢献を果たしたのは、言うまでもなく、ナビスコ杯の仙台戦でのプレイがあったからだと思いました。日曜日に現れた「水曜日よりの使者」がチームを救ってくれたことは、本当に大きかったと思います。

2. 切れ目ない攻撃が生んだゴール
前線の活性化に成功した川崎は、後半は主導権を握り、磐田陣内に押し込む展開が続きましたが、なかなか点を奪うことができませんでした。ゴール前までの崩しは上手くいってもフィニッシュ精度に欠いたり、相手の体を張った守備に防がれてしまったり、ゴールが近いようで遠くに感じました。
このような展開だと、相手に逆襲を許して失点するパターンも想定されましたが、磐田に逆襲の芽を摘み取ることで、攻め続けることができました。理由は、磐田の単騎突破をネット選手、谷口選手、エドゥ選手の3人が抑え込み、回収したボールを前線に供給する流れを継続できたからです。特に谷口選手は、ここ数試合は復調傾向にあり、アダイウトン選手に前を向かせず、押さえ込んだり、鋭い縦のボールを入れるなど、非常に良いプレイを見せていたと思います。
良い守備からボール供給網を確保し、サイドを起点にゴール前に押し込む流れを続けた結果、相手のオウンゴールで得点を挙げることに成功しました。結果的に得点者無きゴールになりましたが、川崎イレブン全員で掴んだゴールだと思います。

以上です。前節の新潟線同様、自分たちで難しくしてしまった側面はありましたが、トーンダウンせずに攻め続ける姿勢を貫けたこと、スタジアムにいる川崎サポーターを含めた多くの人たちが諦めずに戦い続けたからこそ、ねじ込めたゴールであり、勝利だと思います。ファーストステージは残り3試合、目の前の1試合を大切にして走り抜けていきましょう。

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