ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:ヤマザキナビスコカップ・川崎フロンターレ-ベガルタ仙台

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25日、等々力でナビスコ杯・仙台戦を観戦しました。グループステージ突破の可能性を僅かに残している川崎ですが、風間監督はスタメンを直近リーグ戦から全員入れ替える選択をしてきました。

試合は、序盤から果敢に攻め込む姿勢を見せた川崎が前半43分に大塚選手のゴールで先制し、さらに後半の早い時間帯にも大塚選手がゴールを決めて追加点を奪うことに成功。その後の仙台の攻勢をPKの1点で凌ぎ、見事に勝利を収めました。試合を通じて感じたことは、以下の3点です。

 

1. 持ち味を活かす選手配置

昨日の川崎は、昨季採用していた「3-4-3」の基本配置で選手を並べてきました。当初、私は総入れ替えの条件を満たすために採用したものと考えておりましたが、実際に試合を見ていると、風間監督がよく述べる、選手を活かすための配置であったと思いました。

例えば、この日、プロ初スタメンを果たした板倉君は3バックの左を務めました。3枚で守ること、さらに言えば、中央に井川選手がいたことは彼にとって心強かったと思います。序盤こそ硬さはあったものの、試合の中にしっかり入っていき、見事フル出場を果たしました。

また、ボランチでプレイする橋本選手は、最終ラインの厚みを踏まえ、最前線まで飛び出してシュートやボックスでのプレイを見せるなど、積極的な姿勢を見せました。

この他、WBとして出場した中野選手は配置の噛み合いの中で生まれたスペースを生かし突破を図る場面が普段より多く見られましたし、最前線でプレイした3選手も流動的に動くことができましたので相手も捕まえづらそうでした。

今季は、守備的な側面も考慮した人選と配置が中心であったので、久々に風間監督らしいアプローチだったと思いました。

2.華麗なる飛翔・大塚翔平選手

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この日、スタメンで2ゴールの大塚選手。昨年の合同トライアウトから練習参加、そして契約に結びつけるほどポテンシャルを評価されていただけに、結果を残せたことに自分も嬉しく感じます。

大塚選手のプレイを見ておりまして感じたのは、どのような場面でも、落ち着いたプレイを続けていたことです。川崎のサッカーは、流れの中で入っていく難しさと同時に、90分間で継続していく難しさがあると常々感じます。短期間の練習参加で契約に至ったように、川崎のリズムの中でプレイ出来ることはイメージできましたが、それをムラなく継続できたことが良かったと思います。

また、この日のプレイで見せたポジショニングやトラップからのシュートまでの動きなどを見ていると、大塚選手は「使われて生きる」タイプの選手ではないかと。そうした意味でも、川崎で輝くタイプかもしれませんね。今後の出場にも期待したいところです。

3.グループステージを振り返って

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今季のナビスコ杯のグループステージは、勝ち点はなかなか積み重ねられなかった点は悔やまれるものの、嘉人さん・憲剛さんのコンディションを維持するうえでは、連戦の起用は避けたかったのは正直な部分ですし、若手選手やリーグ戦で絡めていない選手を起用して戦力化していくための場として、今季は一定の成果を挙げられたと思っております。

例えば、エドゥアルド・ネット選手は、ナビスコ杯の中で実戦経験を積んできたことでリーグ戦のスタメンにも名を連ねるようになりました。また、怪我で戦列を離れていたノボリ選手も新潟戦での久々の先発出場を果たし、そこから試合出場機会を掴みました。

また、三好君は、ナビスコ杯でフル出場を重ね、試合経験を積みながら課題に取組む機会を作り、U-19日本代表にも復帰しました。同じくユース出身の板倉選手もこの日の仙台戦で公式戦デビューを果たし、プロとしての一歩を踏み出しました。同じ等々力で見ていたグループステージ2試合にもどかしさを感じたことを考えると(相手・メンバーは違いながらも)大きな前進を感じる試合だったと思います。

他にも、この試合にかける選手たちの思いはもちろん、機会を得た「俺の」選手に対するサポーターの思いも、リーグ戦とはまた違った雰囲気で熱く感じました。この日の試合の終盤、仙台の攻勢に苦しい場面もありましたが、一体感をもって、乗り越えることが出来ました。このムードをリーグ戦に繋げていきたいところです。

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以上です。川崎はグループステージが終了し、次のステージへの進出は結果待ちということになりました。今年の戦いを振り返ると、序盤の2試合をはじめ、もう少し勝ち点を伸ばすことができたのではないかと感じていて、悔やまれる点はありますが、選手起用については納得しております。このグループステージを戦ったメンバーでの次の試合を見たいところ。

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