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ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

期待の中野世代’16

サッカー

本エントリーは「川崎フロンターレ 開幕カウントダウンカレンダー 2016」の15日目として寄稿するものです。

14日目はうぃずさぽさんによる「「リアルサカつく」を振り返る|ミルクホール日記」でした。

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今回の開幕前企画では、2016年シーズンから考えるフロンターレの編成に関する考察をボンヤリと述べたいと思います。

川崎フロンターレの2015年シーズンは、某アイドル番組ではありませんが「川崎工事中」と言うべきシーズンでした。

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多くの移籍選手を迎え入れて臨んだ昨季は、新加入選手の戦術浸透に時間を要するとともに、スタイルを支える主軸の選手が怪我で離脱を繰り返す等、ベストミックスの模索の時期が続き、最後までタイトル争いに食い込めずにシーズンを終えました。

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一方、昨季の谷口選手に続き、車屋・中野といった大卒1年目の選手が試合出場機会を重ね、加入2年目の武岡選手、公式戦デビューを飾った新井選手がレギュラーポジションを獲得するなど、新たな選手たちがピッチ上で頭角を現したことは好材料だったと思います。

表:川崎フロンターレ 所属選手一覧(2016年)

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以上の成績面の不完全燃焼と内容面の新風を踏まえ、編成を行った2016年。上図は、今季の所属選手を簡単にまとめた表となります(年齢の数え方は、育成年代の代表チームの対象年齢で考えられるサッカー型の集計です)。ポジション別の年齢分布を把握するため、縦軸にザックリとポジションを記載いたしました。

今季の所属選手を大まなか年代別でまとめると、「ベテラン」の30歳以上の選手が9人、所謂「中堅」枠の25~29歳の選手が11人、「若手」の25歳未満の8人と満遍なく振り分けられています。ポジションごとに契約満了・移籍した選手と新たに加入した選手の年齢を比較すると、ほぼ同じ年代の選手が入れ替わっていることから、あくまで仮説ですが、クラブ側が獲得時に年齢を意識しているかもしれません。

 年齢単位で見ていくと「28歳」と「23歳」の4人が最多となります。今回、私が注目したのは「23歳」です。言うまでもなく、今年23歳になる選手といえば、リオ五輪を戦う日本代表候補の最年長に当たります。

クラブ史上初の日本人選手の10番を背負う大島選手はもちろん、日本を五輪に導く一撃を決めた原川力選手、そして日本の壁としてアジアに立ち向かった奈良選手の新加入の2選手の活躍でサポーターの期待値は一気に高まったと思います。さらに、昨季の後半戦にブレイクした中野選手も同じサッカー年齢となります。


私見ですが、この年齢の選手を揃えた編成に強化部の指針を読み取れると思います。

 

川崎フロンターレのチーム人件費は平均15.3億円(2011~2014年)、リーグ上位であることには変わりありませんが、浦和やガンバといったトップグループとは数億円の差があります。メインスポンサーを中心とする安定した広告料収入に支えられておりますが、今後も大きな増額は見込めないことも想定されます。そして、武田前社長時代から収支における単年度黒字を徹底していることも含めて、人件費を積み増して勝負を仕掛けることは無いと思われます。

以上のことからも、基本的には、タイトル争いを目指しながらも、2度目の昇格当時から変わらぬ、選手を発掘して鍛え上げて戦力化するサイクルを継続していく必要があります。現状では、現役日本代表クラスはもとより、上位クラブの主力選手を獲得するのは困難に思えますし、手を挙げたとしても争奪戦に競り勝てないと考えられます。

一方、選手をめぐる制度や環境の変化があることにも目が離せません。例えば、2010年頃から、ブラジルの国内景気の影響で働き盛りの選手が呼びづらくなったこと、クラブ単位の問題ではありますが代理人の絡んだ問題等もあったことから、独自のルート開拓に乗り出し、日本人選手同様、ブラジル人選手も発掘する形に移行しました。

また、日本人選手をめぐる動向では、選手の基本給に移籍係数を掛けた金額が移籍金を算定していたJリーグ独自の制度が国際基準に合わせた内容に変更されたことは大きな変化だったと思います。旧来の制度と比較して、選手の移籍・獲得が容易になったことで、クラブによっては選手の入れ替わりが活発になりました。川崎も例外ではなく、主軸として期待された中堅年代の選手の入れ替わりが激しくなり、中堅年代の選手を移籍選手で賄う構図が何年も続いています。

さらに、川崎が従来から力を入れていた大卒選手の発掘にしても、欧州での日本人選手の活躍もあり、海外移籍によって、早い段階で手を離れてしまうリスクが以前よりも高まっています。

こうした状況を踏まえると、育成年代の代表クラスの若手選手の獲得という方向性は、クラブが導き出した1つの打開策ではないかと思います。昨年の杉本選手もそうでしたし、実現はしませんでしたが、今季に向けた移籍動向で、他に名前が出てきた選手を見ると20~25歳未満の選手で代表候補クラスの選手が名を連ねていました。強化部の編成が大きく変わらなければ、この方針は継続されるものと私は考えています。

こうしたクラブの補強方針の背景には、長年クラブを支えてきた中村憲剛、得点王としてチームをけん引している大久保嘉人といった大黒柱が、大ベテランの領域に達していることも影響していると思います。昨季の若手や中堅選手の台頭は、長年懸案だった世代交代を進めていく土台にもなりました。それだけに、今季のリオ五輪、いや、新生「期待の中野世代」の活躍が、その流れを加速するか、停滞するか、クラブの未来に対する大きな一歩になると考えております。

 期待の中野世代。’16、イマココカラ踏み出せ!

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回は、だいちさんによる「フロンターレに在籍した外国人選手の現在」となります。

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