〇 東京開催の公式戦に見る「お盆休み」感
昨日は、東京ドームで開催された日本ハムファイターズの主催試合を観戦。本拠地を北海道に移転して10年以上が経過したファイターズですが、球団の歴史を刻んできた、かつての本拠地で公式戦開催というのは、地元に帰省してきた同級生を出迎えるような気持ちになります。川崎生まれの川崎育ちの人間ですが、何となくファイターズの東京開催のスケジュールはマメにチェックしたりします。
〇 球団の初優勝ユニホームをまとった「レジェンドシリーズ2015」
今回の東京開催の公式戦は、球団の歴史を刻んだユニホームでプレイするレジェンドシリーズと位置付けられていました。今年は、記念すべきパ・リーグ初優勝を達成した81年にも着用していたモデル。当日は、当時のマスコットであるギョロタンも復活。球場で元気な姿を見せていました。
〇 「レジェンドシリーズ2015」とは「大社義規百年祭」である
球団の歴史を振り返る様々な展示がコンコースで展開されておりましたが、特に気合の入っていたのが、野球殿堂入りも果たした「日本ハムファイターズを作った男」故・大社義規初代オーナーに関する展示です。
同氏の球団に対する愛については、配布された冊子を拝読しましたが、食とスポーツを通じて青少年の心と身体の健康を育むという「志」のある方であると感じさせました。ファイターズ唯一の永久欠番が大社氏の背番号「100」というのも納得です。同氏は今年で生誕100年を迎えるということで、今回のレジェンドシリーズは彼の功績と情熱を語り継ぐ生誕祭、いや百年祭とでも言うべきでしょうか。
〇 球団の歴史を学ぶということ
レジェンド企画というのは、鷹の祭典に代表される頒布イベントに並ぶ定番企画として各球団で定着してきましたが、それを契機にユニホームが刻んできた歴史を再考し、現在・未来のファンに発信していくことも良いのではないかと思いました。
故・大社氏は足しげく球場に通った方ということで、ファン視点で球団に接ししてきたそうです。同氏の球団を大切する思いを共有していくことは、より多くのファンに愛され、地域に根差した球団を目指していくうえでも大切ではないかと。
自分が応援するチームもそうですが、過去の歴史は、明るい話題ではなく、厳しい時代もあったかと思いますが、現在の球団に至る過程を知ることは、愛着が増す契機になるのではないかと思います。
東京ドームで日ハムなら白井一幸コーチが似合う。 pic.twitter.com/pwIajw26dG
— グラッデン (@yoshi141) 2015, 8月 21
歴史を刻んできたかつての本拠地で、歴史を始めた者の偉業を称え、歴史を刻んできた者たちの足跡を振り返り、歴史を積み重ねている男たちのプレイを見守る。まさに「レジェンドシリーズ」ですね。見に行って良かったです。