ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:明治安田生命J3リーグ・ブラウブリッツ秋田-グルージャ盛岡


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多摩川クラシコの敗戦のショックも残る筆者ではありますが、昨日は秋田でブラウブリッツ秋田グルージャ盛岡の東北ダービーを観戦してきました。
1. ハジメマシテ、あきぎんスタジアム

秋田のホームスタジアム・あきぎんスタジアムは市役所・県庁が目の前にあります。また、お話ではスタジアムに面した通りは近々「東北六魂祭」が行われるとのこと。まさに、欧州を彷彿とさせる、市のど真ん中・メインストリートにあるスタジアムと言えますね。

近年は、他のクラブのマスコットさんに触れ合う機会は多くなりましたが、J3クラブのマスコットは未知の強豪だらけです。ブラウブリッツ秋田のブラウゴンさんはノリノリで積極的にサポーターの方々と絡む。その一方で、子供には優しくフリップで器用に話しかけたりと器用な一面も見られたり。いやはや、金沢のゲンゾーさんもそうだけど、若手マスコットはすごいなぁと驚かされました(笑)

スタジアムで食べたもので印象に残ったのが、秋田名物のババベラアイス(おばさまがヘラを使って花びらの形に盛り付けるアイス)のブラウブリッツバージョン。この日は、本当に暑く、もう最高のアイス日和。何個でも食べれる勢いでした(笑)

2. 白熱の東北ダービー

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試合は白熱の試合展開でした。野津田で町田戦に続いて観戦は2試合目となる間瀬監督のブラウブリッツ秋田ですが、名勝負製造機のように面白い試合をまた見ることができました。

◯ 異彩を放つ間瀬ブラウブリッツ

間瀬監督の秋田は、オシム流という言葉がキーワードに挙げられますが、テクニック、ロジック、運動量の3要素が柱となっているだけに、たしかに雰囲気を醸し出していると思います。

今季の秋田は3バックを採用しておりますが、2試合を見た感じでは攻撃的な3バックの様相。ビルドアップ時はボランチの島川選手が最終ラインに下がり、3バックの両サイドの選手はライン際に位置を取ります。基本的に、このサイドに開いた選手から組み立てる傾向が多く、3バックの人選も繋ぐ面を意識しているのではないかと考えています。

上記のようなビルドアップで攻撃を始める秋田は、外から中、中から外へとボールをダイナミックに動かす印象。さらにサイドチェンジを使いながら左右も動かすなど、相手としたら奪いづらいボールの動かし方をしていたと思います。

選手の動きも流動的で切り替えも早く、最前線のレオナルドが自陣深くまで追いかけるなど、最終ラインのタスクを踏まえると前線の選手の守備の献身性も光ります。まさに、人もボールも動くサッカーを展開しております。

◯ 盛岡の粘り、秋田の勇気

前半は秋田ペースではあったものの得点は奪えず。一方、なかなか主導権を握れなかった盛岡は後半に最終ラインに5枚並べてゴール前のスペースを塞いで秋田の攻撃を跳ね返し、単騎突破の鋭いカウンターでゴール前に持ち込む形に移行。これが功を奏して、盛岡はミドルも含めて決定機は何度も作り、惜しいところまで持ち込むことに成功します。

盛岡の逆襲を受けた秋田は、焦れることなく選手交代を行いながらコツコツと盛岡陣内に攻め込みます。人垣で固める盛岡のゴール前をクロスを入れて飛び込ませたり、ミドルシュートで揺さぶりをかけたり、様々なアプローチで攻めます。

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一進一退の攻防の中でゴールネットを揺らしたのは秋田でした。ゴール前の人垣に向けて左サイドからドリブルで突っ込んだ牧内選手、ねじ込んだボールは跳ね返されるも、ディフェンスとの間に入っていたFWの平井選手にゴールに押し込んだ執念の攻略。秋田イレブンの勇気ある突破と崩し、凄かったです。

しかし、追加点を狙う秋田は獲得したPKを失敗し、息を吹き返した盛岡が逆襲。本当に最後の一瞬まで見逃せない展開、何とか秋田が逃げ切って勝利を収める。

https://instagram.com/p/2NYSe3gBiT/

歓喜の秋田イレブンとサポーター、初勝利を逃して座り込む盛岡イレブン。前日にダービーで敗者の立場を経験した筆者ですが、勝者と敗者の映し出すコントラストの残酷さを改めて考える機会になりました。

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試合を終えてゴル裏の挨拶を終えた選手たちはバックスタンドのサポーターと交流する空間は、ほっこりしました。一歩ずつですが、確実に、地域の中の「サッカーのある風景」とは、こうして醸成されていくのだなと感じたりしました。

以上です。サッカーの楽しさ、激しさ、面白さを場所と立場と視点を変えて楽しめることができました。特定のクラブを応援していると、こういう感覚を見失いがちになるのですが、多摩川クラシコの後にこうした体験を通じて、原点回帰できて良かったです。また、川崎の応援も頑張れそうです。

また来たいスタジアムが増えました、秋田最高!

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