ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:FUJI XEROX SUPER CUP 2015

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■ 開幕前夜祭、今年は横浜で開催

昨日は、日産スタジアムゼロックス杯を観戦。正直、試合前にアイドリング!!!の解散報道を知ってテンションがどん底状態だったのですが、試合前のイベントで持ち直して何とか前向きに。。。結果は、宇佐美選手とパトリックのゴールでガンバが浦和を破り、見事に8年ぶりの栄冠に輝きました。今年も雑感程度ですが、試合を見ていて感じたことは以下の通りです。

 〇 ガンバ:最強ユニット健在、上積みはこれから?

三冠王者・ガンバのスターティングイレブンは、今野選手・米倉選手が欠場したほか、パトリックではなく赤嶺選手を2トップの一角に据えるなど、昨季のベストメンバーとは少し違った陣容で臨みました。

前半のガンバは、浦和のボールを持つ時間が長かったことから、攻撃の形に持ち込む回数が限られていました。相手からボールを奪った位置が比較的自陣に近かった場面が多く、ショートカウンターに持ち込めませんでした。また、浦和の守備意識が高かったこともあり、崩しに持ち込むにも人垣の数で封じ込められていた印象です。

後半に入ると長谷川監督は赤嶺選手からパトリックにスイッチ、縦の推進力にテコ入れを図りました。このパトリック投入によって、ガンバの攻撃は活性化したと思います。

この試合を通じて、宇佐美とパトリックがユニットとして機能していることを改めて確認しました。ロングボールの当てどころとしても赤嶺より機能していましたし、パトリックとのコンビで宇佐美選手のもらう位置や動き出しも良かったと思います。

さらに、終盤に当てるならパトリック、スペースにリンスが走ってくるのは実に嫌なところ。遠藤選手のコンディションはまだまだな状態と思いますが、昨季同様、ガンバは半ば強引に「押し切れる」型があるのは大きいと思いました。

課題は、新戦力のメンバーをチームの戦い方に上積みできるのか、といった点でしょうか。ACL初戦は小椋選手、この日の試合では赤嶺選手が公式戦デビューをしております。個人的にはアジアの舞台も前所属チームで経験しており、求められるプレイスタイルとしても的確な補強であると感じておりますが、連携等も含めて、まだまだな部分があるかと。ガンバ2年目のパトリック対策、今野選手の負傷による不在等を踏まえると、彼らの存在は序盤戦の大きなカギを握ってくるのではないでしょうか。

 〇 浦和:「新たな」顔ぶれと「変わらぬ」姿

敗れた浦和については、同サポーターしても不安を拭いきれない結果だったと思います。スターティングイレブンは、ニューイヤーカップでも活躍した関根選手や李選手、2シャドーの一角には今季加入の高木俊が名を連ねるなど、ガンバ同様に昨季のベストメンバーとは少し違った布陣で試合に臨みました。

前半はボールを持つ時間が多く、ある程度の主導権を握ることはできましたが、ボックス内を崩すことができず、得点の匂いを感じた梅崎選手と槙野のミドルシュートくらいではなかったかと。個人的に注目していた関根選手の前半については、試合の入りは良かったものの、イエローカードをもらってからは存在感を見せることができず、結果的に逆サイドの平川選手からの攻め上がりが目立った印象です。

後半の浦和は、メンバーを変えながらポール交換等のテンポアップを図ることで、ガンバ守備陣を崩しにかかりました。先制点を許した時間帯はガンバに押し込まれましたが、その後は再び浦和の時間帯でした。しかし、何度か訪れた決定機を決めきれず。逆に、試合終了直前に前がかりにいったところでガンバのカウンターの餌食にあい、追加点を奪われてしまい、試合終了。

正直、昨季の終盤戦を思い返されるさせるような敗戦だったと思います。そのように考えると、浦和は、出場するメンバーではなく、本当の構造改革に着手しなければ、この日の試合、いや、昨季と同じ失点、敗戦を喫してしまうのではないかと。3バックの槙野と森脇のところは、相変わらず「片道切符」感満載の上がりに意欲は感じつつ、守備面でのリスクが大きすぎる。この日の2失点目の起点が槙野であったことを踏まえると、他サポながら流石に見直さねばいけないのではないかと感じたりもします。

また、この日は、中央突破には欠かせない「1トップ2シャドー」が機能しないまま試合を終えてしまいました。改めて、ミシャ式におけるマルチタスクを見事に達成できる興梠選手(あるいは広島における寿人選手)の水準を、他の選手に簡単に求めるのは酷だと思いました。そうした意味では、サイドに位置する選手の攻撃に対するアプローチ、ガンバにおけるパトリックのような半ば強引な大作戦要素が、引き出しとしてあれば大きいのではないでしょうか。

 

以上です。ガンバ強し、浦和は課題多し、を感じさせる試合ではありました。1週間後には我々も同じ日産スタジアムで新たなシーズンを迎えることを考えますと、身が引き締まる思いです。川崎フロンターレが、日本で一番面白い試合を魅せて見せて、そして勝利する姿を見るために応援を頑張りたいと思います。イベント等については次の記事で。

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