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ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

まなみのりさAcoustic Live!! \バレンタインだョ!/全員集合 ~チョコ溶かして型に入れて冷やしてどうかな?~

■ 「踊らない」まなみのりさ

昨日は、まなみのりさのアコースティックライブを見てきました。彼女たちが普段のステージ上で展開する「歌って、踊って、回って」ライブとは真逆に近いアプローチとなるアコースティックライブということで、どのようなライブになるのか楽しみにしておりましたが、先日のワンマンライブとは違った意味で刺激的なライブでした。自分がライブを見て感じたことは以下のとおりです。

〇 「踊る」という文法を使わずに魅せること

 今般のグループアイドルにおいて、ダンスの存在は切っても切れない関係性にあると思います。例えば、ライブやPV上で映し出されるダンスは「個性」ないし「色」を表現する材料になっていることが考えられますし、ある種の名刺代わりの存在だと思います。また、段階に違いはあれど、アイドルのライブが「演者」と「観客」が一体となる観客参加型の形式を想定していることから、私は観客とのコミュニケーションを行う上でも重要な表現文法であるとも考えています。だからこそ、自分が考えてる以上に、踊らずにライブをすることは難しいことなのではないかと思いました。

 まなみのりさの「武器」

まなみのりさのライブと言えば、ポラリスシリーズに代表される観客との一体感が大きな特徴であるだけに、それを封じるかたちで展開するということは、メンバーの岡山みのりさんが仰っていましたが「挑戦」という位置づけなのだと感じました。しかし、今回のライブを通じて、彼女たちが磨き上げてきた特注の武器の存在に気付かされました。

それが、異なる音程の三声で作り出す「ハモリ」です。グループであり、一緒に活動してきた三人だからこそできる「歌声」という楽器を全面に押し出せるのが今回のようなアコースティックライブではないかと思います。

〇 ハモリDIYが生んだ『チョコレートディスコ』の新境地

今回のライブは、彼女たちの楽曲に加えて2曲のカバー曲を披露しました。この中で唸ったのが、Perfumeの大名曲『チョコレートディスコ』です(もう1曲は『バレンタイン・キッス』でした)。『チョコレートディスコ』自体は、同じ3人組ユニットながらも、ハモる曲ではないため、今回のライブに向けて、3人でハモリのバリエーションを考えて、「一番気持ちいい」(みのりさん談)内容で仕上げてきました。ハモリDIYと言ったところですが、大変素晴らしい仕上がりでした。

私見ではありますが、(ダンスコンテスト等を行ってきた実績はありながらも)Perfumeの楽曲は、あの3人だからこそ表現できる部分があるのではないかと感じていただけに、今回のような、アコースティックの楽器演奏+三声のハモリという真逆に近いアプローチは新鮮にも感じました。さらに言えば、Perfume楽曲の中でも『チョコレートディスコ』は特に伝言ゲーム的な要素の強い振付やダンスであるだけに、ダンスという文法を使わずに表現した今回のカバーは個人的には発見というか事件でした(笑)

〇 今一度、楽曲の内容に振り返る場としても

また、別の見方ですが、演者も観客が空間に響く音に集中する環境にあるからこそ、歌声を通じて伝えられる言葉の意味を振り返ることができるのではないかと思いました。ご挨拶の中で、メンバーの松前吏紗さんが、歌詞カードから楽曲に入るというお話をされていましたが、既存のファンも含めて、彼女たちの楽曲の内容を掘り下げる機会としても、こうしたアコースティックライブは良いのではないかと考えています。


一方、MCでもお話がございましたが、テレビ朝日の『アイドルお宝くじ』を契機に3人のことを知った方もいらっしゃるそうで、そうした新規層に対して「まなみのりさは、こういう楽曲を歌っています」といった入口としても機能するのではないかと思いました。少し敷居が高そうにも見えますが、いざ参加してみると、むしろスッと入っていける内容でもあっただけに。

 

以上です。特に今回で3度目となるアコースティックライブですが、現在のまなみのりさだからこそ出来る形式だと感じておりますし、彼女たちの魅力も存分に引き出しているライブではないかと思いました。今後とも継続してほしいと思います。