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ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:第36回 皇后杯 全日本女子サッカー選手権大会 決勝

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■ 「元旦決勝」

新年あけましておめでとうございます。今年も自分なりの視点で駄文を書き連ねていきたいと思います。

さて、今年一発目の観戦記は元旦開催となりました全日本女子サッカー選手権の決勝戦です。皇后杯と名を冠するようになった本大会、今年の決勝はベレーザと浦和という好カードになりました。28日の準決勝も観戦していたので、様々な見所のある対戦だと思っていただけに楽しみにしておりました。雪も降るような極寒の中での観戦となりましたが、試合の中で感じたことは以下の通りです。

ベレーザ:女王の風格を漂わせる強さ

田中選手の先制点を奪い、最多優勝回数を更新したベレーザ。岩清水選手を擁するディフェンスラインの活躍もあって、無失点優勝というおまけ付きでした。10代の若い選手がスタメンに名を連ねましたが、その戦いぶりは、まさに百戦錬磨の女王の風格を感じさせました。実力者たちが若い選手の力を引き出したのも大きかったと思います。

<原・阪口という「緑の心臓」>

準決勝でベレーザの試合を久々に見た時に、原菜摘子選手のプレイや存在感が目につきました。原選手自身は以前から知っている選手ですが、守備面で抜群の存在感を発揮されていたことに驚きました。この日もボールホルダーに厳しく寄せて自らボールを奪うことはもちろん、味方の選手のボール奪取をサポートすることで、高いボール保持率を維持することができました。

また、原選手とボランチを組む阪口選手もまた全体のバランスを取りながらも、攻撃時は簡単には奪われないボールキープや惜しいシュートを放つなど、安定感のあるプレイを見せてくれました。

まさに「緑の心臓」とも言うべき2人の働きが、試合の流れをベレーザに大きく引き寄せたと私は思いました。

< 躍動する「ベレーザ半袖同盟」(某ドラマ風)>

一方、攻撃面を中心にチームを大きく盛りたてたのが、スタメンで出場した清水梨紗選手、長谷川唯選手、籾木結花選手の「半袖同盟」のメンバーです。

サイドバックの清水さんは、チャンスを見ればスピードのある縦の突破を見せ、粘りのある守備で相手の突破を許さない活躍を見せておりました。鮫島選手、小原選手をはじめ、なでしこリーグは良いサイドバックの選手は多くおりますが、そうした代表クラスの選手に引けを取らないプレイ内容だったと思います。

長谷川唯選手は、技術の高さとポジショニングの良さが光っていました。選手と選手の間の良い位置で受けるのが本当に絶妙で、受けた時のトラップ精度も素晴らしかったです。この日は相手の厳しい寄せがありましたが、それでも絶えずボールを受けて、繋ぐための役割をこなしていました。

田中選手の先制点にも繋がるシュートを放った籾木選手は、運動量を落とすことなく、90分間、よく走られていたと思います。先制点に至るプレイのように、ボックスの中に侵入するプレイが増えてくればさらに脅威が増すのではないかと。

〇 浦和:後半の猛攻も及ばず

浦和レディースは準決勝のジェフレディース戦同様、押し込まれて耐える展開が続きましたが、それでも得点を簡単には許さなかったのは流石と言ったところです。乗松選手、高畑選手といった昨年の代表選出メンバーを中心に最後のシュートまでは持ち込ませない堅さは、この試合でも見せられていたと思います。

一方、攻撃陣は、吉良・後藤両選手の2トップに良いかたちで繋げずに攻撃のかたちを作れなかったと思います。前述の原・阪口の両ボランチが効いていた証拠で、ロングボールからの流れも、ベレーザの最終ラインでもある岩清水・村松の両CBに跳ね返されていました。

<切り札・清家選手を前半から投入>

浦和の吉田監督は先制を許した後も攻勢の場面を作れなかったことから、準決勝で2得点を決めた清家貴子選手を前半のうちに投入しました。スピードのある突破が売りの清家選手を2トップに入れることで縦の推進力を増したかったところですが、なかなか彼女も良いかたちでボールを受けることができず、決定機を作れなかったです。

<臼井選手の攻撃参加から流れを作る>

清水選手に攻め込まれたサイドをケアする意味も含めて、後半頭からサイドバックで臼井選手を投入。後半20分過ぎまではベレーザにコントロールさせる展開でしたが、臼井選手の攻撃参加によって浦和の決定機が何度も生まれました。

前半は良いかたちが見せられなかった清家選手もゴール前までドリプルで持ち込む場面を何度か作りましたが、立ちふさがった岩清水選手はシュートまで持ち込ませず。流石と言わんばかりの鉄壁ぶりでした。

以上です。ベレーザの強さと堅さが光る試合でしたが、浦和も若い力を束ねた戦いも素晴らしかったと思います。両チームとも、まだまだ強くなるための伸びしろが感じる良い試合ですし、そうした意味では、なでしこ新時代を到来を予感させる試合でもありました。また、ベレーザはこの試合で引退する小林弥生選手への花道を飾るべく奮闘する思いの強さも感じました。そうした部分も今大会のベレーザの強さの源だったのではないかと思います。優勝、本当におめでとうございます。

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