ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記・Jリーグ:川崎フロンターレ−サガン鳥栖


■ 振り向くな!前を見よう!!
水曜日に会社から等々力に直行してサガン鳥栖戦を観戦。前節のガンバ戦で悔しい敗戦、当日も雨が降る中の試合ということで、スタジアムに行く前から心が折れそうな展開でしたが、自分を奮い立たせて足を運びました。試合は、裕介と悠のゴールで川崎が3試合ぶりの勝利。試合を通じて感じたことは以下の通りです。

◯ “めぐみ”の雨となった川崎
試合を振り返ると、雨の影響は大きかったと思います。雨の恩恵を受けたのは、吉田「恵」監督が指揮する鳥栖ではなく、川崎だったと思います。
雨水を含み、超高速ピッチに変貌した等々力のグラウンドコンディションは、個々の技術とパスワークを駆使した地上戦を主な武器とする川崎にとって、諸刃の剣ともいえますが、風間監督が目指した「やり直し」という意味合いでは、その意識を強く意識付けることになりました。
鳥栖の得意パターンではなく、殴り合いに持ち込む>
また、風間監督が就任して以来、雨の日の試合は、結果として、オープンな試合展開になることが多くなります。その流れこそ、鳥栖に勝利するために私が期待した展開でした。
2012年以降、鳥栖との対戦実績は2勝4敗(カップ戦を含む)。特に、昨季は天皇杯を含めた3戦全敗と完敗を喫しました。過去の敗戦を振り返ると、前半は川崎ペースで進めながらも攻略できず、逆に後半は鳥栖のハイプレス+運動量に圧倒されて敗戦する展開がほとんどでした。鳥栖の「耐え凌いで、逆襲」という得意のパターンに持ち込ませたくない、そうした思いが自分の中にありました。
前半は、双方に決定機が生まれ、川崎のゴール前も危ないシーンが何度も見られました。しかし、オープンな展開に持ち込んだからこそ、「後半もチャンスがある!」という思いは強かったです。結果として、過去の敗戦で多くの失点を許していた後半の立ち上がりに猛攻を仕掛け、先制点を奪うことに成功しました。
選手はもちろん、観戦側としても雨の中の試合というのは避けたいところですが、この日ばかりは、勝利を呼び込んだ「めぐみ」の雨であったと改めて感じました。
◯ 悠の強い気持ち
2点を奪った後半、川崎の攻撃の中心にいたのは小林悠でした。日本代表での試合を経験した悠は、従来以上にゴールに対する強い気持ちを押し出してプレイしていたことは、見ている側にも伝わってきました。そして、ボールを受けた多くの選手が悠を探し、彼にボールを託す場面が多く見ることができました。2トップを組む嘉人さんも、ディフェンスの間を通す縦パスを何度も送るなど、ゴールを奪ったミドルシュートだけでなく、決定機に幾度となく絡み続けました。
<悠の姿勢にジュニーニョの面影を見た>
悠の師匠でもあるジュニーニョも同じような存在だったと思います。なかなか決定機を決めきれなかった試合でも、何度も何度も粘り強くゴール前で絡み続けてゴールを奪ってきました。悠自身、得点の場面以外でも、チャンスを決めきれずに悔しい思いをしたシーンは何回もあったと思います。諦めることなく、相手ゴールを目指して、攻め続ける姿勢を今後も見せてほしいと思います。
◯ 歴史を変えるために必要な力

この日の試合は、嘉人さんを除いたスタメンメンバーは30歳以下の選手で構成されました。キャプテンマークを巻いた田中裕介を中心とするディフェンス陣は、前半から危ない場面に何度も遭遇しながらも鳥栖の攻撃を完封したことは大きな自信に繋がったと思います。高さや速攻に屈することなく、高いラインを死守する姿は力強く感じました。
また、憲剛不在の中盤でも、マサキ、大島、森谷の3人が高速ピッチの中で高い技術力を発揮して、決定機の起点となる働きをしてくれました。
現在もベテランの存在がチームにもたらす影響力は大きいと思います。しかし、残り5試合のサバイバルを戦い抜き、頂点を目指すためには、彼らの力が絶対必要です。憲剛たちに簡単にスタメンを譲らないような奮闘を今一度期待したいです。

以上です。ここまで来たら、やるっきゃない!

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