ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

9/28:西芳照・矢野大輔トークショー(日本橋高島屋『東北展』)


■ 日本代表と東北を熱く語る
日曜日に、日本橋高島屋で開催中の『東北展』に足を運びました。目的は、日本代表の専属シェフ・西芳照さんが経営するアルパインローズが出店していると聞いていたからです。丁度、14時過ぎに会場となる催事場に到着し、お目当ての『福島の野菜 代表カレー』 を注文したところ、西さんとザッケローニ前監督の専属通訳を務めた矢野大輔さんのトークショーが開催されるということで、カレーを食べた後にそのまま参加しました。偶然参加するかたちになりましたが、非常に面白いお話でしたのでメモも筆が進みました。話題は多岐にわたったのですが、印象に残った話を取り上げたいと思います。
◯ 日本代表の「食」について
メインとなったのは、W杯ブラジル大会までのザックジャパンの「食」にまつわるエピソードです。以前、西さんの著書『サムライブルーの料理人』を読んでいたので、西さんの取組や南アフリカ大会までの出来事については理解しておりましたが、ザックジャパンのトピックについては初めて耳にすることが多かったので非常に面白かったです。

サムライブルーの料理人 ─ サッカー日本代表専属シェフの戦い

サムライブルーの料理人 ─ サッカー日本代表専属シェフの戦い

ザッケローニ前監督が好物は?>
和食も積極的に挑戦していたザッケローニ前監督ですが、鶏のモモ肉・シュリンプが好物だったそうです。また、ザック監督はわさびが好きだったのは有名なお話ですが、矢野さんのお話だと、味のりも好きだったそうです。両氏の話だと、わさびのエピソードを聞いた関連メーカーから商品が多く贈られたそうで、「味のりは言わなくてよかった」(矢野)と冗談で言っておりました。もしかしたら、大量の味のりが合宿地に送られていたかもしれないですね(笑)
<日本代表の食事形式について>
代表の食事は基本3食がバイキング形式となるそうで、その並びとしては、

野菜⇒現地の食事(例:ブラジルならばフェジョン)⇒和食⇒ライブキッチン

の流れになるそうです。そして、試合前日は必ず「うなぎ」を食べ、試合後は今回の東北展でも食べられる「カレー」を食べていたそうです。
<アフターマッチカレーとは?>

今回の『東北展』でも食べることできるアフターマッチカレーは、試合後の体力消費、体重の減少や筋肉の張りを和らげるためのメニューで、ビタミンBなどを摂取できるように野菜をたっぷり使われています。選手からも一番好きなメニューとしてカレーをあげている選手が多かったそうです。私も食べましたが、野菜たっぷりで美味しかったです。
<選手と「食」について>
選手関係の話では、食事に使うお米が変わったことに真っ先に気づいたのが岡崎選手、食事会場に真っ先に来るのは前田選手(以前は中澤選手だったそうです)、食べっぷりが良い選手に内田選手が名を連ねてたり、参加者との質疑応答を経て面白い話をたくさん聞けました。個人的に興味深かったのは、本田さんが赤・黄のパプリカを必ず入れて欲しいと注文したところ、他の選手も食べるようになったという話。本田さんが色々な意味で選手たちに影響を与えていたことがわかるエピソードだと思います。

Jヴィレッジについて
後半は東北についての話でしたが、興味深かったのはJヴィレッジについて。スライド写真で現在の様子などを紹介しておりましたが、現在は東京電力の復興本社という位置づけであるJヴィレッジは、ピッチだったところは駐車場として使われており、施設は現場に向かわれる方たちが出入りする場になっております(この辺の細かな様子は、竜田一人『いちえふ 〜福島第一原子力発電所労働記〜』が詳しいと思います)。

いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1)

いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1)

そんな、Jヴィレッジですが、2018年には東電から返還される予定とのことです。また、現在、新たな芝を植える準備も進められているそうです。再び、Jヴィレッジでボールを蹴る姿を見ることが出来る日に向けて、大きな一歩になると思います。その過程を見守っていきたいですね。


以上です。場所も場所とあって、正直、完全アウェイ状態のイベントでした。そんな熱狂を作り出した矢野大輔通訳の女性人気ぶりに驚いたというのは冗談として、ザックジャパンの結末は残念ではありましたが、過去の代表チームでも愛されて人気のあったチームであったことを実感しました。美化するという意味ではなく、矢野さんや西さんが大きな目標に向かって突き進んだチームの語り部になってくれても良いかもしれないですね。西さんの新しい著書は早速読みたいと思います。

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