ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記・Jリーグ:大宮アルディージャ‐川崎フロンターレ


■ エース再起動
火曜日にNACK5スタジアムで大宮戦を観戦。前節のFC東京戦に引き分けた川崎は、浦和との勝ち点差を広げられてしまいました。残り試合数を考えても、これ以上は離されたくないところ。一方、対戦相手の大宮は17位ながらも連勝中。やはり、この時期の大宮ということで、難しい試合になることは予想されました。しかし、結果は出場停止から復帰した嘉人さんのハットトリックで川崎が見事に勝利。試合を振り返って、自分が感じたことは以下のとおりです。

◯ 心身ともにリフレッシュ

前節の東京戦では、相手ディフェンス陣の堅い守備の前にゴールを奪うことができず、無得点に終わった攻撃陣。得点のために「もう一歩」が欲しかった前線に、嘉人さんが復帰した効果は絶大でした。極端に下がることなく、しかし、フリーになるよう流動的に動くことでボールを良い状態で収めてキープし、自分で持ちこむこともあれば、相手に絶妙のボールを出す、まさに大久保嘉人という「個人戦術」が大きな役割を果たしてくれました。
終盤に足をつりながらのプレイとなりましたが、動き出し、スプリントを見ているとコンディションの良さが目に見えてわかりました。また、表情もリラックスしていて試合前の練習では笑顔が絶えず、試合中にファウルを受けても突っかかる様子もなく、気持ちの面でもリフレッシュできていたように見えました。

◯ 2トップを封じ込めた守備陣の奮闘
対大宮で警戒したのはムルジャ、ズラタンの2トップの存在です。家長選手とともに、いかに2人にゴール前で仕事をさせないかが試合を左右すると考えていました。ムルジャに対しては復帰したジェシがマッチアップ、球際の競り合いでも負けることなく抑えることに成功し、仕事をさせませんでした。また、前節に続き、ボランチの一角に起用されたパウリーニョも中盤でタフに戦ってくれました。結果論になるかもしれませんが、この日の大宮のメンバーや戦い方を考えると、川崎の守備陣の組み合わせは相性が良かったのかなとも考えられます。
そして、西部さんの好セーブにも救われました。この日も得点決められてもおかしくない場面は何度もありましたが、西部さんのおかげで何とか持ちこたえることができました。本当に頼もしい守護神です。ありがとう西部さん。

◯ 変わるメンバー、変わらぬリズム
この試合では悠様、レナト、谷口が負傷交代でベンチに下がる展開に。彼らの選手交代で試合展開に影響が出てくる可能性は大いにありました。特に悠様の交代は前半の中盤ということで、交代で入ったマサキもスクランブル状態でした。しかし、個々の選手の動きに違いこそありましたが、ピッチ上の攻守のリズムは大きく崩れることなく試合を進めることができました。徳島・東京戦でも感じた、本当の意味での選手「層」の厚みを感じる試合でした。

以上です。9月に入って厳しい試合が続いておりますが、チーム全体の成長を感じる試合が多いと思います。嘉人さんのハットトリックをチームの勢いに変えて、連戦を乗り越え立ちところです。首位・浦和との勝ち点差は6のままですが、焦ることなく、一戦必勝の精神で追い続けたいです。

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