ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記・代表:日本代表‐ベネズエラ代表


■ 横浜に吹いた新風
昨日はキリンチャレンジカップ2014を観戦。惨敗を喫したブラジルW杯から2カ月が経過、アギーレ新監督が就任し、最初の公式戦となった今回の2連戦。初戦のウルグアイ戦はミスから失点を重ねて敗戦。第二戦となるベネズエラ戦は初得点が生まれるなど収穫もある一方、ミスからの失点等、課題も見られる試合となってきました。この試合を見て感じたことは以下の2点です。

〇 「縦」と「仕掛け」の意識から新たなスタイルを垣間見る
試合を見ていて感じたことは、コンフェデ杯以降のザッケローニ監督時代に強く感じた攻撃の「繋ぎ」と「崩し」のイメージではなく、縦に素早く「仕掛け」のスタイルが如実に現れていたことです。
ザッケローニ監督時代の終盤は、崩す攻撃に特化したことにより、本大会では攻撃の引き出しの少なさが致命傷となった日本ですが、この試合では、今まで使われることのなかった引き出しを開けていく作業のようにも見えました。
前半はベネズエラの時間帯が長かったと思いますが、後半は日本が盛り返しました。アギーレ新監督の代表ではチーム初得点となった武藤選手の得点は、その仕掛けの意識が強く現れた得点だと思います。岡崎選手が潰れ役になり、それを拾った武藤選手が迷わずドリブル突破してシュートしてのゴール。得点への強い意識を含めて、素晴らしいゴールでした。継続的な意識付けと取組が必要かと思いますが、武藤選手だけでなく、こうした得点が増えてくるのではないでしょうか。

〇 「攻撃のための守備」の強度をいかに高めていくのか?
攻撃面に関しては収穫の多い試合でしたが、守備に関してはウルグアイ戦同様に課題が多かったと思います。両サイドバックは比較的高い位置に配置していることから、アンカーとCBの3枚の安定性が求められました。前半から、ベネズエラの2トップは高い位置を維持して、日本の守備陣に絶えずプレッシャーをかけてきました。結果、2・3回はCBやアンカーの部分でボールを奪われて決定機を作られてしまい、前半の相手の攻勢を許してしまいました。後半はCBが高い位置まで上がることでラインを押し上げ、ある程度、相手陣内に押し込む時間帯を作れたものの、突破されて、一気にゴール前に持ち込まれるシーンもありました。専守防衛に限らず、攻撃のためにも守備の強度は必要です。人選を含めて、アギーレ監督がどのように壁を構築するかに注目していきたいです。

以上です。W杯のノックアウトステージを見ていて感じたのは、攻撃のオールラウンド化であり、1点を争う試合を戦い抜くための守備の強度でした。丁度、今回の2試合でアギーレ新監督が取り組もうとしたアプローチも、ギリギリの攻防の中で勝ちきるサッカーを目指すために必要なステップなのではないかと感じました。幸い、この試合に希望を感じたことからも、新たな期待を胸に引き続き応援していきたいものです。

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