ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記・なでしこ:日テレベレーザ-ASエルフィン埼玉


なでしこリーグ戦国時代、開幕!
昨日は、味スタ西日テレベレーザとASエルフィン埼玉の試合を観戦してきました。今季からシーズン制度が改定されたリーグ、絶対王者INAC神戸レオネッサは主力選手の海外移籍や監督交代等もあって、ベレーザや浦和等にも優勝を十分狙える展開になってきただけに、新たな局面の到来を感じます。試合は昇格組の埼玉に対してベレーザがゴールラッシュとなる快勝となりましたが、この試合で私が感じたことは以下の点です。

○ 臆せず果敢、点差を感じない充実の内容
5-1と点差は離れましたが、試合内容自体は非常に良かったです。埼玉は臆することなく前からボールを奪って前線に繋ぐ姿勢を見せ、序盤から決定機を何度も作るなど、前半は一進一退の攻防を繰り広げました。その中でも、前半の決定機の中で、より積極的にシュートを打ちにいったベレーザがリードを奪い、後半の立ち上がりに1点返された後も、4点目を奪ったのは大きかったですね。積極性と攻めのスタンスを崩さなかった両チームですが、この点ではベレーザの方が1枚上手だったのかもしれません。

ベレーザのヤングパワーと堅い守備
日テレベレーザの試合を見るのは2年前の国立でのINAC戦以来なのですが、メンバーも大きく変わっております。この試合でも、若手選手も多く起用されていたことから、また一層、新鮮にも感じました。個人的に印象に残ったのは、17番の隅田選手と11番の樅木選手、そして、先日拝見した日本代表TVでも気になっていたU-23代表の嶋田選手です。非常に思い切りの良いプレイが見ることができました。
若手中心のチームの中でディフェンス陣を束ねる岩清水選手の存在感は、やはり頼もしく感じました。前半は埼玉に攻め込まれるシーンが何度かありましたが、シュートまで持ち込ませず跳ね返しておりました。混戦から1点は決められてしまいましたが、守備の堅さが印象に残りました。

○ なでしこの歴史を垣間見る
埼玉には、なでしこジャパンを長年支えた荒川選手と山郷選手が所属しております。昨季、チャレンジリーグ清水第八さんの試合で狭山に訪れた際にも、応援ゾーンの目の前でアップしている姿を見て感動したものです。
荒川選手は、既にベテランの域に達しておりますが、前線で躍動、前線で気持ちの入ったプレイを何度も見ることができました。ゴール前で良い形が作れず、なかなかシュートまで結びつけませんでしたが、岩清水選手同様に存在感は抜群でした。後半は、観戦エリアが埼玉ゴールの近くでしたので、山郷選手のコーチングがとてもよく聞こえました。普段は応援に集中して、なかなか耳にすることがないのですが、こうしたシーンを見ると改めてGKにとってコーチングは重要な役割であることを実感しました。シュートストップ等で本人は満足ではない部分もあったかもしれませんが、こうした方がゴールにいるというのは頼もしく思えますし、埼玉が単なる昇格組ではないことが非常にわかります。

○ 「ファンタジスタ」小林弥生選手に大きな声援
終盤、ベレーザ小林弥生選手が投入され、ベレーザ応援団の熱も一層力が入ったように感じました。若手中心のチームの中で長年チームを支えてきた功労者でもありますし、怪我からの復帰となったとのことで、大きな声援が送られておりました。決定機に惜しいシュートを見せるなど、復帰戦としては良いスタートになったのではないでしょうか。頑張っていただきたいところです。

以上です。いつも感じることですが、試合を通じてクリーンで、アグレッシブな試合内容は、なでしこリーグの大きな魅力だと思いますし、この点は観戦者目線では一番推せる部分ですね。ワールドカップ前年の大事な年でもありますし、なでしこリーグにもっと足を運んでほしいですね。