ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

3/1 FRUITPOCHETTE「〝HOMESICK TOUR″2014 DayTime GIG」


■ 愛媛発・メタル系アイドルデュオ
先週の土曜日に渋谷O-NESTFRUITPOCHETTE(フルーツポシェット。以下「フルポシェ」)のライブを見てきました。彼女たちを見たのは昨夏の「ひめキュン祭」の時以来でしたが、その時のステージが強烈に印象に残っていました。今回、東京での初の単独公演ということで足を運んでみたのですが、行って本当に良かったです。
ライブは、ミニアルバム『疾風迅雷』の楽曲と、2月末に発売されたシングル『月光-Destruction-』 と『炸裂-Burning-』の楽曲で構成されたセットリストでしたが、ダンスも含めて激しい曲はもちろん、ボーカルで綺麗に歌い上げる楽曲も素敵でした。特に今回のシングル曲は、前作のミニアルバムの楽曲に比べると、歌い上げる楽曲の印象がありますね。個人的には『月光-Destruction-』がお気に入り。。

月光-Destruction-

月光-Destruction-

炸裂-Burning-

炸裂-Burning-

■ 「しなやかさ」と「力強さ」の共存
ひめキュンフルーツ缶、nano CUNEを含む、MAD MAGAZINE RECORD発のグループ(以下、「マックル」。)に共通する部分かもしれませんが、ダンスにも、ボーカルにも、「しなやかさ」だけでなく、「力強さ」を感じますね。フルポシェも、曲調から激しいダンスが結構あるのですが、その中でも綺麗なスピンや軽快なステップもあるわけで、両者の共存していることを強く感じたところです。
■ 余談:デュオの魅力を改めて考える
グループアイドルが多くなった昨今においても、実のところデュオの編成というのは、そこまで多くないと考えています。現在、活動を続けているユニットではバニラビーンズ、しず風(現在は主に「しず風&絆」で活動中)あたりが有名どころでしょうか。デュオの場合、フォーメーション要素等が薄れてしまいますが、個人の動きに視線が行きやすいので、見る立場としては「探す」という作業が不要なため、見やすさがあります。以下、簡単ではありますが、見る側の視点ですが、デュオだからこそ引き出せる魅力について考えてみました。
○ ユニゾン

まず、王道ではありますが「ユニゾン」が挙げられると思います。古くはピンクレディがそうでありますし、筆者もよく足を運ぶ現場でもある、バニラビーンズのダンス(彼女たちが言うところ「ポージング」)がわかりやすいのではないかと思います。同じ振りを同じタイミングでズレることなくパフォーマンスすることで、一体感がわかりやすく伝えられます。バニビの場合はボーカルもユニゾンしているだけにシンクロ率の高さが特に強調されていると思います。
○ シンメトリー

「ユニゾン」とは少し異なりますが、「シンメトリー」というアプローチもデュオらしい表現ではないかと思います。例えば、Winkのパフォーマンスがわかりやすいと思います。左右に並び立つ二人が合わせ鏡のように線対称の動きをすることで一体感を表現する手法ですが、マイクの持ち方も含めて対称にしなければならないので難しさを感じたりします。
○ フルポシェ=ユニゾン+シンメトリー+コントラスト?

そして、筆者なりの見解ですが、「コントラスト」もデュオだからこそ引き出せる魅力ではないかと考えます。今回ライブで見たフルポシェのパフォーマンスも、この点が非常に印象的でした。二人が並び立ちながらも異なる動きをしたり、曲によっては1人が前方でソロで歌い上げて、もう1人が後方でダンスするというように、個の部分を押し出している印象を受けました。一方、早いテンポに合わせたユニゾンやシンメトリーも大きな魅力でありますので、「個」の部分とグループの「一体感」が共存できているのではないかと思います。