ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記:第63回 全日本大学サッカー選手権決勝

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■ インカレ王者をかけた一戦

朝のプリキュアで出遅れたものの、西が丘でインカレ決勝戦を観戦してきました。今年の決勝は夏の総理大臣杯王者・流通経済大学、大学サッカー屈指のストライカー・呉屋翔太を擁する関西学院大学による対戦となりましたが、大変見応えのあう良い試合でした。試合を見てて感じたことは以下のとおりです。

〇 前半:呉屋VS流経大DF陣の攻防

前半は両チームの決定機は多くなかったと思いますが、主導権はボールを保持していた関西学院大学が握っていました。関学大はそれでも決定機を作れなかったのは流経大DFが呉屋選手を徹底的にマークが効いていたかと。常にCBの2人はもちろん、サイドに流れたら3人くらいでつく時間帯もあり、とにかくフリーで受けさせないようにしていました。その徹底ぶりは目を見張るもので、オフザボールの時でも今津選手が密着・囁きを繰り返し、時折、給水時も付いていくレベルでした。

〇 後半:魂込めて流通経済大学

前半とは一転して後半は流経大ペース。サイドを使いながら相手陣内に押し込む展開に。惜しいシュートが何本か見せるが、決めきれず。ゴールライン上のクリアも見せるなど、関西学院大はディフェンスラインを押し下げられてしまい、攻撃も前半に比べると厚みが出せず、主導権を奪い返すことができなかった。

両チームとも集中力を切らすことなく試合時間は経過。このまま延長突入かと思われたロスタイム投入直前ゴール前の混戦状態から振りぬいた江坂選手のシュートがゴールに吸い込まれて流経大が先制。流経大の主将の鈴木選手の檄がピッチ上にこだまし、イレブンもそれに応えるようなプレイが続いていたことから、派手さはありませんでしたが、気持ちのこもった素晴らしいゴールでした。この虎の子の1点を守り切って流通経済大が勝利。

〇 インカレ決勝で見せた「気」のサッカー

流通経済大学は「心・技・体」の「心」の部分を大切にしているのは有名ですが、この日の緊張感のある試合展開の中でも、その部分が非常に伝わってきました。卓越した技術で圧倒したわけでも、薙ぎ倒すようなフィジカルが目立ったわけでもなく、プレイすることへの思いが素直に表現されたサッカーだったと思います。

主将の鈴木選手のテーピングには「気」という言葉が書かれていて、サッカー部に関わる多くの人の気持ちという意味で入れたそうです。MVPを獲得した鈴木選手をもって流通経済大のサッカーだと中野監督が申しておりましたが、まさに流経大の「気」のサッカーが導いた栄冠だと思います。優勝、本当におめでとうございます。

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