ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

明治安田生命Jリーグとトップパートナー契約

■ タイトルパートナー枠の新設と大会名称の変更

Jリーグ明治安田生命相互保険会社とタイトルパートナー契約を締結、それに伴う「明治安田生命Jリーグ」に大会名称が変更が決定されました。Jリーグは来年度から「タイトルパートナー」という枠組みを新設し、Jリーグトップパートナーであり、J3リーグタイトルパートナーの同社に支援を受けることになりました。

イングランドプレミアリーグが英国拠点の金融グループ・バークレイズがタイトルスポンサーとなっているのは有名ですし、日本でも女子サッカープレナスなでしこリーグ」やバスケットボール「TKbjリーグ」(TK=ターキッシュ・エアラインズ)のようにタイトルスポンサーを付けたリーグもあります。

私は金融業界に身を置いていることもあり、バークレイズも含めて知ってたので「日本でもこういう形で新たにスポンサーがついてくれないかな」と思っていました。下にも書きますが、スポンサーになってくれたことに本当に感謝しかないです。こうした形での枠組みの新設は、かつてのNICOSステージやサントリーステージのように、2ステージ制度を利用した「ステージタイトル枠」のような形式への拡大も可能かと思いますので、収入増に向けた布石としても良い試みだと思います。

そのためには、タイトルパートナーの付加価値をいかに高めるかが重要かと。チャンピオンシップの生中継は内定してるはずですが、報道等での露出はそこまで高くはないと思います。この点は課題ですが、まずは我々のレベルからも「明治安田生命Jリーグ」と書いていければと思います。

■ 2減1増と厳しいトップパートナー枠


また、同日は、タイトルパートナー以外の各種オフィシャルパートナーの契約についても発表されました。このうち、リーグ全試合に広告看板を掲出できるトップパートナーについては、コナミ株式会社とカルビー株式会社が離れて、ルートインジャパン株式会社と新たに締結したことから、来年は1社少ない合計6社との契約を結ぶことになりました。特にカルビーコナミといった馴染みのあるパートナーが離れたインパクトだけでなく、Jリーグの収入源でもあるスポンサー=トップパートナーが純減したという事実もまた衝撃を覚えました。

 

 

村井チェアマンも編者に名を連ねる『Jリーグ再建計画』(日経プレミアシリーズ)によれば、Jリーグのトップパートナー枠は最大12枠、1枠あたり推定3億円(約1割は販売契約を結ぶ広告会社のマージンとなり、リーグに入るのは2.7億円)であるため、単純計算で見れば18億円分の枠が埋まっていない状態となります。

2005年から2010年までは「アライアンスマーケティングパートナー」として博報堂グループと独占契約*1を結び、仮に枠組みが埋まらなかった場合でもその分を同社が資金を持ち出して支払う契約になっていましたので、埋まらなくても補填されてました。しかし、同社の赤字インパクトも大きかったことから2011年から契約を見直し、持ち出し額を減らす一方で枠組みを開放し電通との2社体制になりました。

そして、ご存知の通り、2014年シーズンからは電通が5年間の「Jリーグ マーケティングパートナー」として契約*2を結び、電通に独占的に販売を行ってます。今回のパートナーの移り変わりは、もしかしたら博報堂から電通に変わった影響はあるかもしれませんね。

上記のタイトルスポンサー枠によって来季は減った分が埋まってる可能性がありますが、いずれにしても、日本を代表する広告会社が頑張ってもスポンサー枠が埋まっていないのは事実です。正直、Jリーグの付加価値が高めていかなければ、この状況は上向かないと思います。そのためには、繰り返しになりますが、明治安田生命Jリーグとして露出を増やしていくしかないですし、チャンピオンシップはその試金石になると思います。

明治安田生命をはじめ、こうした状況下に手を上げてくれている企業に感謝しつつ、その期待に応えるようなムーブメントをリーグ関係者から我々応援者が作っていけるようにしていきたいですね。

 

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