ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

12/14 ひめキュンフルーツ缶「Himekyun Idoroll Tour 2013-2014 Your Future Is Hope!!」


■ ひめキュンの“進化は止まらない”
横浜BAYSISで愛媛発のご当地アイドルグループ・ひめキュンフルーツ缶(以下「ひめキュン」と言う。)のライブに行ってきました。今夏はメジャーデビュー、夏フェス出演に「ひめキュン祭」の開催と刺激的な日々を過ごした彼女たち。そして、9月に発売されたアルバムを引っ提げて臨んだ今回のツアー、非常に楽しみにしてました。本当、充実した内容で大満足となりました。この日のライブを見て思ったことは以下の3点*1です。


○ 序盤:厚みと研鑽を重ねるセットリスト
ひめキュンのライブのセットリストは新曲を加えながら成長を重ねています。例えば、序盤の構成が、その軌跡をよく表していると思います。

01.キミノミライ
02.アンダンテ
03.ワタシダイイチキボウ
04.ストロベリーKISS

春のツアーで(後にメジャーデビュー曲にもなる)『アンダンテ』が入ることで変化が生じ、秋口からはライブスタートのOPSEの新調とともにアルバム楽曲である『キミノミライ』が入りました。継続してフォローしているファンの方にとっては、新しい楽曲がどこに入っていくのか、これは1つの見所ではないかと考えています。セットリストに厚みが加わるとともに、磨きがかけられていることを実感させられます。

○ 中盤:楽曲間の絶妙な繋ぎの中で繰り出された『モラトリアム』
上記に関係してくる点ですが、私がひめキュンのライブで注目しているのは楽曲間の「繋ぎ」です。ひめキュンのライブはMCが短めで、とにかく多くの楽曲を披露されます。新曲と既存曲が厚みを加えるセットリストの中でどのように繋がれていくのか、そこを意識して見ることが多いです。特に、今回のライブツアー間で発売される新曲『モラトリアム』がどのタイミングで気になっていました。

10. 夢桜
11. これから始まる物語
12.フリーノート
13.モラトリアム
14.夢見る世界

結果としてはライブのど真ん中に『フリーノート』の終わりからダイレクトに繋いできました。奥村さん、菊原さんのソロ楽曲で徐々にテンポが上がってきた印象ですが、ここでパワーゾーンに跳ね上がりました。このような流れの中で良いアクセントがついたことから、PVで単独で楽曲で聞いた時よりも個人的にテンションは上がりました。イイセットリストというのは曲のラインナップではなく楽曲の繋ぎにあることを、ひめキュンは改めて教えてくれます。

○ 終盤:最高のクローザー『絶望よ!こんにちは』

19. 恋が止まらない
20. キラーチューン
21.バズワード
22.絶望よ!こんにちは

メジャーファーストアルバム『情熱、エモーション』の中で私が気になったのが、以前からカバーしていたニッポリビトの楽曲を新たに2曲カバーしていたことです。彼らのアルバムを聴いて非常に気に入っていた『絶望よ!こんにちは』が入っていたのでライブで聞くのを楽しみにしていました。予想はしていましたが、アンコール前のラストに披露。先述の徐々にパワーゾーンに近づけていくアプローチとは逆で、盛り上がりながらも徐々にテンポを落としていく流れでした。観客の生のクラップに合わせて、メンバーも小刻みにリズムを取りながら歌いあげました。ライブらしい、かつ見事な締め方でアンコールを残しながらも「終わらないでくれ」と強く願う感覚に襲われました。

■ ゆっくりであるが、着実に前に進んでいる実感
以上のとおり、とても充実して、楽しすぎたライブでした(笑)この日は後方で見ていたのですが、ライブハウスはギッシリと埋まっていて、メンバーも後半のMCでその広がりを実感していました。大きなグループ等では、ある種の倍々ゲームのように会場規模をジャンプアップしてくこともありますが、個人的には徐々に、しかし着実な前進を感じることができる方が、たとえ自分が見づらくなったとしても何か嬉しいです。研鑽を積み重ね、成長していくユニットを今後もフォローしていければと思います。

*1:セットリストの一部を取り上げていますが、リスト全編はリーダーの谷尾さんのブログ(http://ameblo.jp/sakurako-tanio/)をご参照。