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ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

観戦記・Jリーグ:浦和レッドダイヤモンズ-川崎フロンターレ

サッカー


■ 4度目の浦和戦
ナビスコカップ準決勝に続いて今季2度目の埼玉スタジアム2002。4万人以上が来場した埼スタの雰囲気は流石といったところ、アウェイ側も燃えるシチュエーションです。試合は激闘の末、3−1と4年ぶりの埼スタでの勝利をもぎ取りました。

川崎は中2日に対して、浦和は10日の仙台戦以来の公式戦ということで試合感覚では川崎、コンディションでは浦和の方が上という見方が良いのでしょうか。ただし、川崎側も中村憲剛稲本潤一両選手は怪我明けの途中出場、ジェシ選手はこの日が先発復帰と上手く選手を回してこの試合を迎えることができました。応援を通じて、感じたところは以下の3点です。

◇川崎:ジェシ選手を中心とするディフェンスの奮闘に支えられた前半
ナビスコ第2戦ほどではないですが、前半は相手に押し込まれる時間帯が長かったと思います。ナビスコの攻め方と同様にサイドを制圧中中央ではフリックも活用した素早いボール交換で相手を崩すという形が何度か見られました。双方とも、前半は苦しんだと思います。特に前半の川崎の布陣は山本選手が中村選手と並ぶかたちで前に位置されたこともあり、アンカーの稲本選手の周辺でボールを失うと一気にボールを運ばれてしまうことが多かったです。

こうした中でジェシ選手、GKの西部選手の気迫のある守備で耐えることができました。サイドからのクロス、シュートに対して混戦の中でも冷静に対処できるのは流石ですし、今季の中でもトップの内容ではないかと思います。前半の流れを完全に引き寄せなかったことが90分の勝負の中で大きく響いてきたと思います。この日のMOMは、そうした意味でもジェシ選手だと思います。

◇川崎2:試合の流れと大島選手の存在感
上記のとおり、前半は浦和に押し込まれる時間帯が長かった川崎ですが先制点を速い時間帯に奪えたことで戦い方として優位に攻めることができました。試合運びの中で得点を取るタイミングの重要性、直近でも鹿島戦での大敗からも感じたところです。

この陣形でベストメンバーの浦和に対し、ショートパスで崩していくのは苦労しますし、やはり効率性を重視すればカウンター発動が良いと思います。さらに、相手はこの試合を何としても勝ちたいですから、リードを奪えれば、前がかって攻めてきます。同点を許したものの勝ち越しになったことで、その関係性は最後まで続きました。結果、後半はカウンターは何度も発動し、相手ゴールを脅かし続けることができました。

個々の選手を見ると、まず腰痛で窮屈そうなプレイをしばらく続けていた憲剛選手が久々に良い状態なのが前半から見られました。ミドルシュートペナルティエリア侵入等の積極性、鋭いパス、コーナー前の煽り(笑)を見せるなど、最終盤に向けて完全復活を印象付けました。また、個人的には、この日にサイドに入った大島選手の動きも気になったところです。潤滑油と言われる大島選手の動きですが、この日も絶妙の距離感で選手のボールを繋ぎ、運ぶ役割をこなしていました。運びながら味方を見つける視野の広さを含めて、風間監督風に言えば「個人戦術」化されつつあるのではないかと感じた次第です。

◇浦和:打開策とペナルティエリアの圧力
浦和側で考えると自軍ペースで試合を進めていただけに、セットプレイ・オウンゴール・カウンターでの3失点は「もったいない」と感じたのではないかと(ゴールになってもおかしくない内容は何本もありますし、私の感覚では点差以上にギリギリの勝利という感じです)。川崎を圧倒したナビスコ第2戦と異なるのは、憲剛・嘉人の状態が良好だったのもそうですが、過去3試合にいなかった大島選手がいたという川崎側の変化だと思います。そこの対処を適切にされていたら押し込まれていたと思います。

また、この日のキーパーは山岸選手でしたが、ここに嘉人選手が絶え間なくプレッシャーをかけ続けていました。自分の席の近くで見ていたオジさんが指摘していたのですが、山岸選手はバックパスの際に1度止めてから蹴りなおすため、そこに詰められる僅かな時間が生じているのですね。嘉人選手は最近ペナルティエリア周辺に張り付いてる時間が多いだけに、絶え間なくプレッシャーをかけられるのは相当嫌だと思います。時折、広島の西川選手を欲しいという話が出てきますが、この日の戦い方を見て、何となくわからなくもないなと感じました。

■ とにかく一戦必勝
強敵相手に何とか勝利。横浜FMが勝ち、優勝の可能性は数字的にもゼロになりましたが、上位戦線の生き残りをかけた戦いは残っています。4年ぶりのACL出場も狙える距離にいます。もちろん天皇杯の戦いもありますし、1試合を大切に戦うことで「現在進化形」のチームをさらに逞しくしてほしいものです。