ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

生観戦:WBC東京ラウンド GAME1:日本−中国


(日本の誇りを取り戻す戦い、異様なまでの高揚感)


■ 第二次世界野球大戦、開戦ス!!
前大会優勝から3年、日米球界で活躍する日本人選手が再集結した。
新たなジャパンの指揮官・原監督の下、連覇を目指した戦いがついに始まる。
私も例外に漏れず、楽しみに待っていた野球ファンの一人。


私は開場直前にドームに到着する。しかし、自由席の席確保と練習を見ようと
既に長蛇の列が。私が場内に入った時には、既に日本の練習は終わってた(笑)
来賓席には皇太子ご夫妻、開会式では君が代吹奏、始球式に王貞治さん登場と
始まる前から異様なまでの盛り上がりを見せる。この感覚は独特のものだった。


■ 試合概要・雑感


序盤の1、2回は日本が長打で圧倒するも、あと1本が出ずに点が入らず。
ようやく3回に青木のタイムリーと村田の本塁打で3点を先制。大量点の期待。
しかし、その後は出塁はするものの打線が沈黙。結局、試合を通じてヒット5本。
また、控え野手も終盤では守備や走塁で登場。片岡は早々にスチールを決めていた。


投手陣は先発のダルビッシュが無安打で4回を締め、その後の投手も被安打は
許すものの中国打線に2塁を踏ませず。結局、5安打完封リレーで試合を収めた。
原監督らしい小刻みな投手リレーで試し切りを一通り終わらせたようにも見えた。


筆者だけではないだろうが、会場全体をお祭り感覚、大勝ムードが包んでいた。
そんな雰囲気を反映した、ファンタスティックな試合を期待していただろうが、
結果的には不安タスティック(みうらじゅん先生風)な内容になったと思われる。


特に、イチロー選手をはじめメジャー4選手が無安打だったことはマスコミは
こぞって取り上げるのではないか。言うなれば、フアンタスティック4か(笑)
大舞台を経験してきた選手たちだ、台湾や韓国の選手レベルで打てればいいか。
今日の結果だけで、打線をいじるのは危ない。このラウンドは見極めるべきだ。


逆にこの展開で良かったという点もある。それは、メンタルの部分でいえる。
ここで大勝ムードで大一番を迎えるのは危険と思っていただけに、気持ち的に
引き締まった形で望むのはいい。また、今日の途中出場の選手も、締まった展開
で登板ないし出場したことは良いところ。


「野球は間のスポーツだ」と思う私としては、一発勝負の国際大会の場合は
こうしたメンタル面の調整やケアが大切だと思う。北京五輪は如実に出てた。
投手は抑えられたことで、ある程度は不安は取り除けただろう。稲葉なんかも
安打が出たことで一安心。メジャー勢は、より集中した状態で望めるのでは?


長々と書いてきたが、全ては7日のため(筆者的にはJリーグもあるのだが。。)
韓国が出てきても、台湾が出てきても、出場国でも上位レベルの国との初対戦。
この試合は、原ジャパンの一つの試金石でもある。優勝を狙う上でも、大切な戦い。
ここまで燃えられる試合を観れること、野球ファン冥利に尽きる。絶対に勝つ!!


文:Y.Ishii