『恋はデジャ・ブ』

■ 田舎町で同じ日をすごし続ける男
地方テレビ局の天気予報士のフィルは、祭りの取材のために小さな町を
訪れる。帰る途中、吹雪のためにフィルたちクルーは町に戻ることになる。
翌朝、フィルは昨日と同じ調子で話すラジオで目を覚ます。外を見れば、
昨日と同じように広場に向かう人々の姿がいた。同じ日を繰り返す。

私がSF作品に興味を持った契機はタイムトラベル系の影響が大きい。
特に『時をかける少女』や『ループ』のようなタイプの話は大好き。
この『恋はデジャ・ブ』は町山智浩氏のpodcastで取り上げられた作品。

仮に私が毎日を同じように過ごすようになったら、何をするだろうか？
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のビフみたいにズルして金儲けを
するとか『時かけ』みたいに自分に起こる出来事を改変してしまうか？
こうした物語の映画をみると、そんな妄想にしばしば陥ることがある。

この映画のフィルは、元々は傲慢な性格で、最初は好き勝手なことを
したが、次第に心境の変化とともに色々なことに挑戦するようになる。
このフィルの挑戦という部分は、ちょっと意外な展開で驚いた。

SF的なアプローチとは違ったタイムトラベル系の物語。楽しめた。