ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

UO乱発のライブと大技連発のプロレス

ここ数日書いてる奈々ライブの余談ですが、ひとつライブで気になっていた点。
元々、筆者が声優ライブに通い出した頃は「光モノ禁止」という時代でもあった。
例えば、今も飯塚雅弓のライブは光モノのないクラップと振り付けが主体である。


早くから今の形を実践していたのはKSSイベントとか、あとは野川さくらさんか?
筆者は、この形に批判はしない。奈々ライブの青リウム姿は、まさに壮観である。
とはいえ、私はこうも考える。光モノの演出的効果は「もろ刃の剣」であるのだと。


今回のライブ、ウルトラオレンジ率が高かったのは周囲を見渡して感じた。
初日と最終日に参戦した筆者だが、両日ともにその傾向が顕著であったと思う。


ウルトラオレンジという存在を知った頃から「この日一番の盛り上がりで使う」
という暗黙のルールで使用されるパターンが多かった。そして、奈々ライブでは
これまでメインイベンターであり、色との組み合わせも良い『Eternal Braze』が
使用率が高かったはずだ。今回が、エタブレが早く使われたのがペース狂った理由
かもしれないが。とはいえ、今回は6曲くらいはUO使用率が高かった気がする。


悪いというより、UOが光った時の「壮観さ」が薄れるのが残念たということか。
あの色って、エタブレの「永遠の炎」という意味にピッタリじゃないかと思った。
それぞれにお気に入り曲があるんだろうけど、何かそこはうまく調整できないか?


この現象、大技連発の傾向にあるプロレスでも言える。四天王プロレスなんかも。
昔はブレーンバスターやバックドロップはれっきとした大技であり、必殺技だった。
しかし、さらに難度の高い技が出たり、過激な技が出るようになって、これらの技
はつなぎの技となり、危険技の出し合い・畳みかけのような試合展開が増えてきた。


メジャーからインディーにわたるまで、プロレス界全般で起こってる傾向である。
大技主体になると、観客は個々の技の威力に対して感覚まひを起こしてしまう。
実際、攻防の部分よりも、観客の視点がそういう部分に集まってしまうこともあった。


TAKAみちのく率いるK-DOJOが偉いと思ったのは、その原点に立ち返って必殺技の
一つ一つを大事に扱ったこと。ここ一番の時にしか使わないブレーンバスターだとか、
フェイスロックが、まさに必殺技として生きてくる。技が必殺技として蘇っていた。


サイリウムを使ったライブのスタイルも原点に戻り、色の持つ抜群の存在感を取り戻せ。
奈々ライブでUOが蘇ったとき、西武ドームは文字どおりの「永遠の炎」に包まれるかも。


文:Y.Ishii