ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

アフターレポ:『TOKYO ASIA MUSIC MARKET』

■ ショーケースというコンセプトの利点を考える
昨日も言及したのだが、ラストの栗の子井上あずみさんという振りきれ方は
アニサマ』とか『BSアニメソング大全集』でもあり得ない奇跡のリレーだった。
至極真面目でインターナショナルなイベントな中に潜んでいた狂気に喜んでいた。


さて、今回の「ショーケースライブ」というタイトルを受け、考えてみることにした。
例えば、私の場合はタイナカさん、美郷さん、栗林さん、部長は曲を拝聴しているが、
ワンマンライブに足を運ぶファンというわけではない。いわゆるビギナーである。


私の場合、音楽ライブに限らず、様々な催し物をを鑑賞する場合に点・線を考える。
ライブであれば1曲1曲の点を公演の流れの中で如何に良い線として繋げられるか?
これが気になるところ。そうした流れというのを演出などを含めて考えることが多い。


だが、今回のような形式はアーティストごとの「点」レベルで楽しむこともできる。
例えば、出演者のコアなファンであるならば「点」だけでは不満足かもしれない。。
しかしながら、私のようなビギナーからすれば「いいとこどり」で聞けるのは嬉しい。


私見であるが、これはデパートにあるブランドショップの関係性に近い。
訪れた客の視点は店舗全体ではなく、1店1店のショーケースという「点」を見る。
ブランドのファンにしてみればデパート内のショップでは物足りないかもしれない。
しかし、そうでない人なら、少なくとも品揃えはショーケースの商品だけでも十分だ。


昨日の観客層は全体的に非常にフレッシュだったこともあり、私も外側でじっくり。
こないだの奈々さん公演でも述べたが、若年層にとって国家プロジェクトレベルの
財政出動になってしまうライブ参加をこうした形で気軽に参加できたのはいいと思う。
しかも、ツアー中のMay'nや直後の栗林さんのパフォーマンスレベルは高かったり。


ファンのすそ野をこうして増やしていくのが、健全であると自分は改めて感じた。


文:Y.Ishii