ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

アフターレポ:飯塚雅弓『Strawberry Summer Stories 2008』

■ 第二次徳間時代のまーちゃんライブ:新路線を見出したか
イベント詳細につきましては土曜日に即日でまとめたので、改めてライブを一考。
私は飯塚さんの音楽活動を『10LOVE』までの期間を第1次徳間時代(01年−06年)
と考えています。2枚目のベスト盤が発売され、10周年ライブが開催されたので。


ということで、私は昨年の11枚目のアルバム『クリスタルデイズ』からを第二次
徳間時代と勝手ながら想定しています。『クリスタルデイズ』で私が感じていたのが、
アルバムのコンセプトを以前よりも鮮明に出し、それにそった楽曲を作っていたこと。


非常に明確なイメージが描かれたアルバムを引っさげ、昨年の9月に新宿FACE
飯塚雅弓 Strawberry Chrystal 2007』を開催した。そのライブでも楽曲の
連続性を意識してか、新曲が続けて披露される形でリストが組んだように感じた。


しかし、自分は既存曲との絡みがイマイチ噛み合っていなかったという印象が受け、
定番曲も結局固まった形になってしまい、正直、構成としては微妙に感じていた。
さらに、会場の新宿FACEのライブ環境も音響や天井の低さといったライブハウスと
してのハードの微妙さもあいまって、パフォーマンスが映えない形になってしまった。


まさかの不安定さを感じ、1月のライブでは飯塚ライブの代名詞だったAXからの撤退
も察しられ、1ファンの立場で「どうすればいいものか」と悩みを覚えていたりする。
そこで迎えた今回のライブは10周年記念ライブに匹敵する、印象に残る公演だった。


楽曲のコンセプト、イメージを共有するためモノローグと曲でアルバムをそのまま再現。
特に今回は『Stories』ということで、順番が一つでも逆になってしまってはいけない。
そのための思い切った構成だったけども、アルバムを聴きこんできた自分にとっては、
アルバムの世界観に入り込めたし、非常に良かったと思う。そして、このタメが効いた。


第1部を終わるまで、MCも定番曲をお預け状態で1時間ほど経過していたので、
ここからのギアチェンジ、テンションがいい感じに盛り上がっていったと感じた。
さらに、ファンが企画した『ひまわり』作戦が大成功で、予期せぬ見せ場を作り、
ラスト近くからアッパー系の曲が多く配置、盛り上がりも最高潮で終わった形に。


私的にテンションがジワジワと盛り上がり、アンコールのラストでマックスで
フィニッシュする理想的な流れで終わったので、本当に満足度が高かったりする。


アルバムコンセプトの共有、O-EASTという舞台、ファンからのアクションという
これまでのライブになかったピースの登場で今回のライブの成功に繋がったと思う。
第二次徳間時代のまーちゃんライブの型となるか、そこは今後も気になるところだ。