ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

『ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展』


■ 絵の中の時間もまた静止しているような感覚に
夏休みの間に美術館にも行っておこうと思い、新国立美術館に。
現在行われているのは、ウィーン美術史美術館所蔵の絵画展である。
今回は静物画に注目しており、美術にあまり詳しくない自分に向いている。


静物画というのは元々、風俗画の発展とともに確立されたジャンルである。
生活の中にあふれる風景や調度品といったものがスポットを浴びた形になる。
何となくだが、絵画の中の時間というもまた止まっているような感覚におちいる私。


静物画の中でも華やかさを見せたのは、花の静物であった。
特にヤン・ブリューゲルの花の絵は、まさに見事な彩りを見せていた。
そうした静物画の彩が宗教や芸術といった寓意画にも生かされていくことになる。


また、人物の肖像画などのなかにも静物が存在感を高めてくるということもある。
今回の展示の注目であったベラスケスの『薔薇色の衣裳のマルガリータ王女』もそうだ。
マルガリータ王女のピンクのドレスと薔薇が非常に良いバランスであると思った。


正直、自分は美術に関して知識は皆無だが、絵画の構図という部分は勉強になる。
日常触れる映像作品においても、構図は非常に注目される部分でもあるわけなので。
ただ、もっと楽しむために、真面目に美術書を読まんとといけないなと感じてきたり。