ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

飯塚雅弓『Stories』

Stories(DVD付)


■ 飯塚さんの曲に「夏」が戻ってきた!!
飯塚雅弓さんの約1年ぶりとなる12thアルバム。久々の夏真っ只中の発売!!
『物語』をテーマに、ひと夏の恋模様を出会いから別れ、再会までを歌にこめる。


私的に本作で嬉しいのは、飯塚さんの曲に夏という季節感が戻ってきたことだった。
近年は夏に限らず『10LOVE』での『コスモスガーデン』もそうだったけども、四季
それぞれの季節感を印象付ける歌も歌っているが、本作の夏への回帰は嬉しい限りだ。


発売からずっと聞き込んでいるが、本当に「かみしめるように」聞いている。
最近は、メロディ、歌詞もそうだけども、何となく「ゆったり」とした曲が多い。
夏が想起させる弾けるような開放感や燃えるような思いというのとは、また違った
恋愛模様。それは本当に淡く、切ない、ウェットな物語であったような気がする。。


私的なお気に入りは『忘れない』です。別れというシーンを歌い上げた曲ですが
サビの「好きだから」の部分が何とも切なくて、いとおしい思いが伝わってきます。
その後に収録されている再会を歌った『きっとずっと』の嬉しさがまた、ひしひしと。
本当、シャッフル再生禁止なアルバムです。マンガで後ろから読むのと一緒ですから。


前作『クリスタルデイズ』あたりから感じていたが、ココに来て曲のイメージが
大きく変化しているのではないか?ライブも立ったまま、直立不動で聞き込んで
いたいと思う曲ばかり。既存曲との温度差というか、違和感を覚えてしまうくらい。
なんか、そのうち(座席に)座ったままっ聴いていたいて言い出しかねない勢い(笑)


また、自分もファン8年目だが、他のファンの方はどう感じているのか気になる。
少し前までのパンチのきいた曲が欲しいと思うのか、今回のようなサウンドの方が
いいと思うのか。少なくとも、自分は飛んだりはねたりする気分がなくなっている。


初めて行った渋谷公会堂のライブで、何もかもが新鮮に思えて興奮したまま駅へ
歩いていた高校生の自分が、8年が経過して、大学院生になり、同じように渋谷で
同じアーティストのライブに行く。ファンにもそれぞれのストーリーがあったり(笑)


とにもかくにも、この夏、また飯塚さんの曲と共にすごせることに感謝です。