ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

『Dolls』

Dolls [ドールズ] [DVD]


■ 圧倒的色彩に潜む残酷さ
何となく見たくなって、学校の帰りに借りて、4年ぶりくらいに鑑賞。
ドキドキしながら見るためか、最初は止めながら、少しずつ見進めていた。


公開当時、高校で『Dolls』を取り上げた英語の記事を読んで興味を持った。
記事の内容はうる覚えだが、心中物を取り上げていたことを紹介してたはず。


最初に見たのは大学入ってからか、内容もさることながら色に圧倒されていた。
衣装や風景の色が一面に広がり、シンプルなだけに強烈なインパクトを残した。
今回は内容に非常に気を付けて、場面の行間を読むかのようにゆっくりと見た。


3組の男女の中で、深田恭子演じるアイドルと古参のおっかけの話は心に残る。
特に、再起不能となった春奈(深田)の姿を見ないために目を見えなくした温井。
春奈への一途な思いと同じ古参の青木への意識が入り交じった行き過ぎた行動。


こうした行動にしても、私は鮮やかな色彩に潜む残酷さを感じずにはいられない。
好きな映画なんだけれども、残酷さもあって人にはオススメしてなかったりする。