ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

NOAH 『Winter Navigation'07最終戦 小橋建太復帰戦』


(メインが始まる前から、まるで雪崩のような歓声が会場を覆った)


■ 「プロレスとは生きることと見つけたり」
昨年、腎腫瘍が発見され、選手生活はおろか、生命すら危ぶまれた小橋建太選手。
話を聞き、頭が真っ暗になり、少し前のイベントで小橋選手に会ったことを思い出した。
握手してもらったときに感じた力強さや励ましの言葉をかけてもらい、嬉しかったり。


そんな、誰よりも一生懸命にプロレスに取り組む小橋選手が命がけでリングに戻る。
ここ2週間はそれが気がかりで、セミナーの記入欄の最大の関心事に書くほど(笑)
昨年12月、今年10月来場した時も泣いてしまい、今日も行く前から涙腺が緩む。



(小橋選手欠場以後も足繁く通った武道館、今日も見逃すわけにはいかない)


■ メインイベント:三沢光晴秋山準 VS 小橋建太高山善廣


入場は秋山→高山→三沢、そして日テレのアナウンサーからの口上から小橋入場。
入場曲が流れると「小橋」コールが大発生、私は号泣してて目を開けるのがやっと。
新コスチュームは黒一色のシンプルなデザイン、コールと共にもの凄い紙テープが。


先発は秋山の要請に応じて小橋が登場、挨拶代わりのチョップの音に歓声が沸く。
小橋の攻撃を受けた秋山から三沢にタッチするとエルボーとチョップの打ち合い。
自陣コーナーに社長を追いつめ、小橋のチョップと高山のミドルキックの合体攻撃。


中盤から相手の厳しい攻めを受ける展開となった小橋、秋山の膝が何度も顔面を襲う。
そして三沢さんの容赦なくエルボー速射、高山もなかなか救助に行けない状態も続く。
しかし、サーフボードを振り切るなど、恐ろしい力を徐々に発揮、終盤は技ラッシュ。


秋山をコーナーに追いつめ、マシンガンチョップ→ローリング袈裟切りチョップ!
さらにスリーパーで追いつめて、スリーパースープレックスも敢行!観客は大歓声。
さらに何とムーンサルトプレス投下!!三沢に対してハーフネルソンスープレックス
そして、高山のアシストを受けて豪腕ラリアット炸裂!だが、3カウントは取れない!


小橋に三沢からのタイガードライバー、ランニングエルボー、エメフロの猛攻。
何とか肩を上げる小橋、しかし最後は秋山のアシストからの雪崩式エメフロに沈む。
最後は4人で手を挙げ、抱き合う姿も…。花道から退場するときにも小橋コール!



ああ、本当に帰ってきた。終わってからも胸がいっぱいになった、ありがとう小橋さん。
本当にボロボロと泣いてしまった。ノアを応援し続けて良かった、プロレス最高だよ!


もちろん、メインだけでなく今日はいい試合が多かった。何試合か取り上げます。


■ 第5試合:小川良成・エディ・エドワーズ VS KENTA・石森太二
試合は意外にもKENTAが序盤から小川につっかかっていくという図式に。
KENTAは組めば容赦なく蹴りをかまし、小川がコーナーにいても攻撃を加える。
最初は受けに回っていた小川だが、次第に積極的に反撃を加えるようになった。


荒れる両者に対して、お互いのパートナー同士は素晴らしい空中戦を展開する。
石森君はともかく、見る度に技に研きをかけるエディのMOVEも観客を驚かせる。
終盤も石森・エディの攻防が続いたが、最後はエディが石森にピンフォール勝ち。


■ 第7試合:丸藤正道 VS 森嶋猛


最初のムーブ、アームドラックで森嶋が丸藤の動きに普通についていることに驚く。
序盤にペースを握ったのは丸藤、丹念に森嶋の腕を殺していく。森嶋の叫びが響く。
森嶋もロープ近くの丸藤にラリアットで反撃、転落した丸藤に対してトペ敢行。


流れは森嶋に傾き、体格を生かしたパワーや飛び技を駆使して、丸藤を圧倒。
丸藤も負けずとコーナー端からダッシュ→ロープ越えダイビングキックが炸裂。
しかし、中盤戦は森嶋が優位な状況が多く、不知火もカウント1で返される。


終盤戦の見所は花道での攻防で森嶋が断崖式のバックドロップを丸藤が阻止。
逆に花道で丸藤が不知火・改を決め、さらに森嶋にFromコーナーtoコーナーも。
丸藤はポールシフトの体制に入るも森嶋に潰される、そして強烈なラリアットも。
丸藤の蹴りと森嶋の腕がぶつかり合うが、最後は森嶋が強烈なバックドロップでピン。


(以上、試合レポでの敬称略)