ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

『山崎バニラの愉快な活弁ワールド in Yokohama』


(会場となった神奈川県青少年ホールは横浜奉行所の跡地だとか)


■ そういえば「活動弁士」としての山崎バニラを見たことがなかった
最近では、ナレーションや声優としての活動が目立つ山崎バニラさん。
彼女といえば活弁士でもあり、前に参加したイベントで見た澤登翠さんを師事。
自分も「活弁士・山崎バニラ」には興味を持っていたので、良い機会となった。


■ 『居酒屋の一夜』with 大正琴
戦前の国産アニメ、この作品は『切り抜き』という手法で作られているとか。
『蒸気船ウィリー』などの当時のディズニー作品を意識したと思われる作風。
70年以上前の作品なのに絵の動きが滑らか、1コマ単位で動かしてるらしい。
本編のコミカルな内容に加え、山崎さんの大正琴が良いアクセントを付けていた。


■ 『チャップリンの冒険』with キーボード
前にイベントで見た『犬の生活』より古く、あのスタイルを確立する前。
刑務所を脱獄したチャップリンの活躍を描、終盤はお馴染の大立ち回りが。
今度はオルガンで弾き語りで盛り上げる、途中で山崎さんから豆知識の披露も。


スペシャルゲストトーク
ゲストの映画評論家との対談、戦前映画や活動弁士の話などの話題が。
トーキーの普及によって弁士がラジオやナレの世界に入ったという話も。


現在は数十人ほどの活弁士、山崎さんもオーディションの流れでなったとか。
彼女の活弁の特徴でもある弾き語り、そのため内容を音楽から考えていくとか。
台本も公演によって加筆・修正するらしい、だから同じ演目でも違う伝え方かも。


■ 『文化生活1週間』with キーボード
三大喜劇王の一人、キートンの作品。これは抜群に面白かった。
彼の派手なアクションに山崎さんの台詞回し+音楽がガッチリハマる。
チャップリンに比べると日本では知名度は低いキートン、たしかに私も初見。


■ 感想
声優のルーツとも言える活弁士、それを山崎さんがレトロだが新鮮なモノに。
自分で台本を作り上げて、作品を盛り上げていく、朗読とは違った難しさがある。
そんな中で、自分にしかできない活弁が出来る山崎さんはスゴイと改めて思った。


こういう文化イベントは学生料金があるのは嬉しいね、大いに活用せねば。
私が参加した追加公演含めて全部札止めだったとか、神奈川県は是非、次回も!