ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

春期講座総括:『装甲騎兵ボトムズ』(全52話)

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■ 「人間らしさ」を取り戻す兵士の葛藤
近年、ロボアニメを新規に見ることは少なかったのですが春から視聴。
ウド編あたりは視聴ペースはモッタリしてたんですが、クメン編から加速。
以前、先輩に聞いたら『ボトムズはメロドラマである』という言葉をもらった。


これは私も「なるほど」と思いました。自分も人間ドラマと定義してましたし。
本編は主人公・キリコの独白のナレと、ほぼキリコ中心に物語も展開されてる。
戦いしか知らないキリコが仲間と交流を通じて「人間らしさ」を取り戻していく。


もちろん、キリコも物語で葛藤、苦悩を繰り返していく。そこが、またしびれる。
そういったものを背負った彼の戦闘に派手さが無く、淡々としているのも特徴だ。
これをリアリティというべきか、この年代になって理解できる部分だったりする。


近年も様々な作品に多様なキャラは多く登場するが、掘り下げの部分が足りない。
尺とかもそうだが自分が感じる作品への「ライトさ」という印象もそこかもしれない。
良いとか、悪いとかは無いのですが、自分はそういう濃いヤツが欲しいんですね。
まぁ、キリコが飲むウドのコーヒーじゃないですが、苦みのある作品ですか(笑)