ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

生観戦:KAIENTAI-DOJO 『CLUB-K SUPER ev.6』


K-DOJOは初観戦、それが5周年興業か / 後楽園ホールは1月以来か)


■ This is KAIENTAI-DOJO
全日本でも活躍するTAKAみちのく率いる団体、K-DOJO
プロレス学校と団体を一体化したスタイル、千葉を本拠地にして5年が経つ。
初観戦となる今大会、団体の2ブランド「GET」と「RAVE」の全面対抗戦だった。


■ 試合前:ダークマッチ
若手6人によるタッグマッチ10分1本勝負、本当に各自の声が出てた。
大技らしい技はないが、エルボーや張り手をしっかり打ち込んでいた。


■ 第1試合:6人タッグマッチ
柏大五郎率いるKASHIWA-DOJO VS 筑前りょう太を擁する筑前道場
序盤から柏陣営のインサイドワークが光り、試合の主導権を握っていた。
しかし、試合の流れは柏陣営の目つぶし用パウダー誤爆筑前側がもっていく。
筑前『かつぐばい』(アルゼンチンバックブリーカー)で柏からギブアップ勝ち。


■ 第2試合:シングルマッチ
普段は男子に混じって試合をすることが多い、所属の女子選手のシングル。
山縣優選手はパワー技やキック、アップルみゆき選手は関節や丸め込み中心。
一進一退の攻防から、次第に山縣選手のペースに。最後は変形AW4の技で勝利。


■ 第3試合:タッグマッチ
「RAVE」からはGPWAでも抜群の存在感を見せつけたバジリスクの二人。
「GET」陣営は新興勢力・オメガ(Ω)から、セコンドのバンビ選手がエロい。
試合はバジリスクヤス・ウラノの奮闘も、Ωセコンドにチャンスを潰され屈する。


■ セミ前・シングルマッチTAKAみちのく VS 円華
素顔の円華*1の試合を見たのは初めて、仮面の下はマジでイケメンだ。
最初は腕の取り合いとヘッドロックの組み立て、派手さはないが重厚な攻防。


クローズフェイスをフェバリット技にしている二人は終始、仕掛ける展開を。
仕掛けられたら、スルっと抜けて自分が極める。この攻防にも観客から歓声が。
中盤で円華は空中技に活路を見い出し、宇宙人ブランチャー風飛び込みを見せる。


TAkAも場外に飛んだが、最後はトラースキックからジャストフェイスロック移行。
リング中心に凄い角度に極め、TAKAの貫禄勝ち。円華の成長は観客も納得の様子。


■ セミ: STRONGEST-K タッグ選手権
王者チームには業界屈指の人間橋を作る・火野裕士選手、見事な肉体派だった。
序盤は火野選手の強烈な打撃に挑戦者のオメガチームはタジタジ、反則技で逆転。
オメガは空中技やラフファイトで主導権を握る、王者側の稲松選手は椅子攻撃を。


Ωはレフェリーをリングから降ろしセコンドまで参加する始末、大ピンチの王者。
だが、稲松選手が踏ん張って火野選手復活、相手をバッタンバッタン放り投げる。
フィニッシュ技は火野選手の二段式のジャーマンスープレックスホールドで勝利。
いやいや素晴らしい橋がかかった、試合後にオメガセコンドが乱入しベルト強奪。


■ メイン:CHAMPION OF STRONGEST-K選手権試合

(5周年大会メインは生え抜きの二人、真霜拳號 VS KAZMA


真霜は業界全体でも注目度トップクラス、名実共に団体の中心人物だ。
挑戦者のKAZMAも団体内に留まらず、GPWAでメインイベントで潮崎豪を圧倒した。
TAKAはセコンドにいる5周年、団体の成長をもっとも感じることが出来るカードだ。


試合序盤、慎重なロックアップからKAZMAの徹底的な腕責めで真霜を攻める。
真霜は蹴りから流れを変えようとするも、KAZMAも打撃では一歩も引かない。
中盤は激しい打撃の応酬、KAZMAの強烈な張り手と真霜の鋭い蹴りが会場に響く。
KAZMAが蹴りを受け止めて投げれば、真霜も腕を掴んでマットに叩きつけたり。


終盤にKAZMAのアックスボンバー炸裂、クロス式パワーボム体勢は真霜耐える。
そこから逆転した真霜がハイキック、座り込んだ相手頭部に容赦ないミドルキック。
最後は真霜が少しタメを作った垂直落下式ブレーンバスターをきめて、王者を防衛。
説得力抜群、最強王者説は伊達ではない。メインに相応しい素晴らしい試合だった。


■ 大会を見終わって
序盤の試合は乗り切れなかったが、セミ前からの3試合は満足度の高い内容。
あとは観客もセコンドの声やチャントもあって、熱気があり、良い雰囲気だった。


TAKAの試合を見て「一つの技を大切にする」という団体のスタイルを感じられた。
大技とか空中技が重視される時代だからこそ、忘れてはいけない大切な部分だしね。
今年の私は「プロレス東方見聞録」状態だな、千葉での大会にも足を運んでみたい。

*1:前にGPWAで見たときはマスクマン「SUPER-X」でした