WWE:『ダスティ・ローデス アメリカン・ドリーム』

■ アメリカン・ドリームを体現する男
WWE製作のドキュメントDVD、今回は自分が見たのはダスティ・ローデス。
リック・フレアーやハルク・ホーガンに比べると日本での知名度は少し落ちる。
しかし、絶対的ベビーとして長く君臨してる彼を知らずしてアメプロは語れない。

“超人”ハルク・ホーガンのようなビルドアップされた肉体にはほど遠いし、
“狂乱の貴公子”リック・フレアーほどハンサムな顔つきとは言えない顔たち。
ダスティは米国のどこにでもいそうな、平均体重よりも少し太めのおっちゃんだ。

しかし、その特徴のない“普通さ”こそ、逆に彼の大きな魅力なのであった。
彼を知る者が語るダスティの口癖は「８歳から配管工でドブにまみれた」だ。
子供の頃は貧しい生活をしていた自分が、今やレスリングの呼び物になっている。

コレをダスティは何度も肉声で伝え、「夢を諦めるな、頂点を目指せ」を説く。
まさに彼こそ“アメリカン・ドリーム”であり、常に観客の歓声と支持を浴びる。
自己プロモは現在でも継承されてるが、彼のカリスマ性には遠く及ばないだろう。

WWEファンにはゴールダストでお馴染みの息子のダスティンの苦悩や、
興行側におけるダスティの手腕やプロモなども詳しく取り上げられている。
特典映像も満載でWWEの豊富なライブラリーから選りすぐりの試合をセレクト。
往年のアメプロファンやアメプロにより詳しくなりたい人にオススメの１本だ。