ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

無我ワールド・プロレスリング『無我2007 First Journey』


(無我を初観戦、果たしてどんな大会になるか?)


■ 無我、今年の初の後楽園
旗揚げから気になってた無我、後楽園ホールの最終戦を観戦。
開会式でブラックキャットさんの一周忌で10カウント、黙祷。
カール・ゴッチ名誉顧問のVTR「トップではなく、男になれ」は熱い。


■ 第1試合:HIROKA VS マルセラ
久々に生で女子の試合を見た、左団扇の取材も兼ねた大会観戦の目的の一つ。
メキシコ・CMLLで女子王者に輝いたこともある二人、いわゆる直輸入マッチだ。
試合展開はマルセラが引っ張っていた感じ、場外の飛び技も流石に本場ですな。


■ 第2試合:ミスター雁之助 VS バッククォーター・メイン
初参戦の雁之助は長身のメインと対戦、腕の取り合いは正統派。
力比べも綺麗なブリッジ、流れを引き寄せ、首をかっきるポーズも不発。
メインのブレーンバスター+バックドロップで危ない流れ、しかし耐える雁之助。
最後は綺麗なジャパニーズレッグクラッチホールド、無我で充分にやれるのだが…。


■ 第3試合:セントロアメリカ・タッグ選手権試合
メキシコ組と日本組のルチャルールによるタッグ選手権試合。
鉄柵がないのでトペで突っ込むと観客席の椅子の大海が見えるわけだ…。
本場メヒコの人は凄いね。飛び技は“ふわっ”と飛んでくる感じ、観客を魅了。
日本組は正田さんは試合巧者ぶりが光る、フィニッシュ決めた竹村選手はイマイチ。


■ 第5試合:西村修 VS 川田利明(3分10R)

(王道 VS 無我:入場した両者)


過去、シングルで2度川田に敗戦している西村がラウンド制で挑む今回対戦。
1・2Rは腕の取り合い、サーフボードストレッチの攻防も両者互角の展開。
3Rから川田がキックを使い始め、西村がダウン。4Rも川田ペースですすむ。
5・6Rからは西村が徹底的な足攻め、ロープなどを使って反則スレスレの攻撃。


8Rにコレを布石として西村はドラゴンスクリューから足四の字固めで繋いでく。
9Rは川田猛攻、ジャンピングハイキック→ブレーンバスター→ストレッチプラム。
10Rは西村が足四の字を川田が裏返す、再び返す西村、一進一退の攻防が続く…。
フルラウンド終了でドロー、ラウンド制の利点と微妙な部分が見え隠れした攻防。


■ メイン:後藤達俊ヒロ斎藤 VS 長井満也吉江豊(3本勝負)
1本目は2分半で吉江さんが後藤さんを160キロのフライングボディプレス葬。
2本目が始まっても後藤さんは立ち上がれず、吉江さんが無理矢理起きあがらせる。
後藤さん復活、ラリアットで倒し、必殺のバックドロップ一閃で2本目は後藤組


3本目も両者ダウン状態から始まって、お互いのパートナーが出る、場外含めて乱戦。
それで吉江再生から流れを引き寄せ、長井さんが陸牙(低空ニー)を決めて勝利する。
3本勝負らしさかな、2本は短期決着。互いのフィニッシュホールドの説得力は大。


■ 観戦雑感
西村VS川田=無我VS王道と銘打たれた、両者共に正確な答えは見いだせないもの。
西村の攻めは70年代のNWA世界王者を彷彿とさせる過程を求めるスタイルだった。
ラウンドの中で中盤ラウンドの足攻めが過程であり、終盤の足の四の字へ繋いでく。
スイングは微妙かな、ラウンドで区切るよりは60分の流れで過程を見たかったか。


大技連発するのではなく、一つ一つの技や必殺技を大切にするのも無我かもしれない。
メインの3本勝負も後藤さんのバックドロップや長井さんのニーにも説得力を感じたし。
ルチャ勢もなかなか良かったし、観客を魅了した評価でなら今日のMVPはメヒコだ。