ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

【短期連載】2006年総括:アニメ編

■ 総評:今年は「ネット」
まず、私的にアニメにおけるネットの影響力を強く感じる1年だった。
ハルヒGUN道、キャベツをムーブメントにしたのはネットの力が大きい。
社会的に自己表現が求められている時代だし、ある意味で騒いだもの勝ちか?


また、アニメーションを放送する形態という側面でも、ネットが担いつつある。
gyaoなどのネット放送、ようつべで「いつでもどこでも誰もが」見れる時代へ。
昨年の「深夜帯が3時台」のレベルさえ超えつつある、媒体さえも曖昧になる。


■ 映画という「聖域」
良作が割と多かった年だと私的に言えるが、なかでも映画作品で目立ったか。
私も気が付くと『時をかける少女』や『立喰師列伝』なと劇場に何度も行った。
良作ほど、クリエーターのこだわりも見て取れるし、客を引き込む魅力があった。


何よりも映画で見る時に自分たちも対価を払ってから、見る方も真剣なのだ。
双方の“ぶれない”空間として、気が付くと映画が最後の砦なのかも知れない。
だから『ゲド戦記』とか見たときのアレな気持ちは今年最大級のアレでしたよ。


■ 今年を語る3作品:『XXXHOLiC
現代社会と都市伝説・古くからの伝承を上手く絡ませている本作品。
原作のテーマ性も良かったのだが、アニメがその怪しさを引き出している。
川井憲次氏のサウンド、黄瀬氏のキャラ、大原さやかの怪演技が随所で光った。


■ 今年を語る3作品:『桜蘭高校ホスト部
BONES=シリアスのイメージが強かったが、その固定観念を覆したのが本作品。
高橋久美子のキャラと榎戸洋司の脚本の化学反応がヤバイ、本当に出来がいい。
クオリティの高さは折り紙付きだっただけに、キッカケが大切だなと感じたわけ。


■ 今年を語る3作品:『ちょこッとSister
実に子供らしい反応の新鮮さを感じたりして、自分には萌えとか何もなかった。
現実には大人を気取る子供が多い中で、こうした子供らしい子供を逆に見ないし。
「ちょこっといい話」(by 桃ちゃん)が続く路線も非常に歓迎ムードだったし。


■ 次回「映画編」に続く(アニメ含む)