ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

読了:谷川流『涼宮ハルヒの暴走』


涼宮ハルヒの暴走 (角川スニーカー文庫)


■ 短編と中編の3本
『退屈』〜『消失』前後にSOS団に起こった出来事を描いた本作。
長編などで少し語られていた出来事の真相を余すことなく伝えている。
どうやらアニメ版のエピソードもこれで補完できたらしい、ヨシ×2。


エンドレスエイト』は“ぐるん”系の話が好きだったので気に入った。
北村薫『ターン』のそれは1日の間を別空間で体験しているモノだったが、
こちらは8月の数日を繰り返す、脱出法が容易に見つかったのは残念だが。


私は長編よりは短編の方が好きかもしれない、読むテンポの意味で。
物語の時間軸の大筋を長編が進め、その間の出来事を短編で埋めていく。
それが世界観を濃密にする、富士見系は別空間的に捉えることが多いけど。
割と全体的に時間がかかった感じです、次の『動揺』も時間がかかるかも。