ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

読了:公野櫻子『ストロベリー・パニック!』(2)




■物語みたいな
エトワール第1選は天音組の勝利、しかしスピカは半分裂騒動に。
一方、ミアトルは第2選で天音組を追いつめる競技変更を申し出る。
そんな中、リ・ルムの千華留もひっそりと動き出すことになるが…。


■ 政争のごとし駆け引き
「名門女子校」「男子禁制」「秘められた恋」を軸にした王道を見た1巻。
しかしながら「その見解は甘かったのかもしれない」と思いしらされた2巻。


アニメ版がエトワール選をクライマックスに位置づけてるのに対して、
こちらではエトワール選を軸に物語を進めている気がする、それは面白い。
各校が織りなす「戦いの構図」が提示され、それに対する駆け引きがある。
この「駆け引き」という要素が、2巻の大きなポイントというのが率直な印象。


また、キャラがバトルでのそれぞれの役割を果たし、分担ができてる。
過去企画においてヒロインキャラは主人公に対し、ある程度平等だった。
この「一人称」が廃されたことが、役割分担を可能にしたのではないのか?
だから暗躍する千華留の政治的駆け引きと立場は、かなり面白みがあるのだ。


本当に穏やかじゃない感じだが、それがまたいいぞ!!