ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

『ゲド戦記』を見てきた

■ 実は18年ぶり…
当方もジブリは大好きだが、劇場で見たのは『となりのトトロ』以来。
母にも聞いてみたが、『トトロ』以外は映画館で見に行ってはいないようだ。
ということで18年ぶりの映画館でのジブリ作品、意欲だけ全開!


■ 物語は…
父を殺めた少年・アレンは、砂漠で大賢者・ハイダカに助けられる。
宛のないアレンにハイダカは自分についてくることをすすめ、共に旅する。
やがて街にたどり着いた2人、アレンはその街の妙な異常さを感じることに。
大きな不安を抱えるアレン、そんな時に人狩りに襲われる少女を助けるが…。


■ 見終わって
原作未読、作品全体の世界観はイマイチ掴めなかった感じはする。
ハイダカから説明がされていたが、あれじゃあ何とも難しい気がする。
その主人公であるはずのハイダカは、見終わっても私的に謎が多く残った。


物語の進行としては、全体的に盛りあがりに欠けた感じはする。
私などは2時間じっと見れたが、近くにいた子供などはどう見えただろう?
そこにも繋がってくるが、果たして今回の『ゲド』は誰に見せたい作品か?


こないだ私も見た『ハウル』に比べ、『ゲド』はテーマ性は明確に出ていた。
それは人物達の台詞を通して何度も語られるからで、悪く言えば説教くさい。
悪いとは言わないが、少なくとも過去のジブリは内包して見せてきたと思う。


『ゲド』はこのテーマ性を前面に出しすぎだ。某紙宣伝でもそうなのだが。
そうした姿勢が結果的に面白さを損ねている感じがする、子供は寝ちゃうよ。
子供達が胸を躍らせてくれる面白さ、ジブリ作品で笑い声がないのも寂しい。
少なくとも私はジブリがそうであってほしい、それだけは譲れない所である。