ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

読了!!:佐藤了『私のknightになってよネ!』


私のKnightになってよネ! (ファミ通文庫)


■物語は…
主人公・御影裕也は、クラスで人気のある少女・恭子に強引な告白を受ける。
あまりの強引ぶりに当然のごとく告白に拒否する裕也だが、強引に認められる。
そこから裕也と友人の匠は彼女を守るボディガードに、しかし何から守るのか?
その鍵を握るのは、彼女が見る「夢」に秘密があったのだが…。


■読み終わって…
作者が目指したかったものが見えなかった本作、いろいろ垣間見える。
中盤まで、夢とそれに連動した事件が起こるというサスペンス風味の展開。
ヒロインはショックを受け、巻き込まれた主人公が支えようと手をさしのべる。
それで犯人を見つけ、ハッピーエンド。これで終われば、まだギリギリ許せたかな。


そこからラスト80ページ、これがプロの作品と思うと呆れる。
2000字以上だから、無理矢理200字追加した僕のレポートみたい。
流れ的に考えれば、この話に続けて引き延ばすのは、いかがなものなのだろう。
長いレポート書くなら構成プロットを作るように、小説もそういうのあるでしょ?
文章力というか、そのような物語作りの基礎作業が欠けているんじゃないのかなと。


結論、感性だけを頼りにしないで、物事全体を見渡すような広い視野を持てかと。