ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

読了:嶽本野ばら『ミシン』


ミシン


■ 本書は
先日のイベントで聞いた『世界の終わりという名の雑貨店』が収録。
作者は『下妻物語』でもお馴染みの嶽本野ばら先生、私は読むの初めて。
『世界〜』は、朗読で聞いた時以上に泣きそうなくらい愛おしい話だった。
前に流行ってた純愛系とかも普段は読まないから、もう涙腺ゆるみまくり。


表題作、主人公は容姿はイマイチだが乙女心に人一倍熱心な少女。
そんな彼女がMILKの服を着たパンクバンドのボーカルに心を奪われる話。
少女は彼女への憧れから、同じようにMILKを着て、そしてライブへ…。


■ 視覚的なイメージがあれば一層
私も『下妻』で「BABY, THE STARS SHINE BRIGHT」見た時は驚いた。
今作中も「ヴィヴィアン・ウェストウッド」「MILK」といった名高いブランド名。
残念ながら私もロリータ・ファッションには無知なので、イメージに乏しい。


ただ、わかるのは「素敵な服が女性を乙女に変える」ということか?
ストーリーは違えど、著者の物語の中核において不変な部分かもしれん。
まさに「乙女学」のテキストと言うべきか?わかった、試験に出してくれ。


ちなみに『世界〜』は映画化されているらしい、悲しいほど微妙らしい。
我らが映画モルモット・id:tennbinnさんに見てもらいたいね、僕の代わりに。