ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

読了:『テリー・ファンク自伝 人生は超ハードコア!』


テリー・ファンク自伝 人生は超ハードコア!


■ まだまだ現役続行中のテリー御大
80年代はザ・ファンクスの名タッグとして日本で大人気となったテリー。
90年代はハードコアレスリングを日米でみせ、そして今も続行している。
そんなテリー自らが、生い立ちやレスリング、家族について語ったのが本書。
かしこまっていることなく、ぶっちゃけ気味で非常に面白い内容となった。


■ 現実と虚構の世界、それがプロレス
彼は、レスラーの父から「レスリングがシュートでない」ことを聞かされる。
しかし、父親はレスリングに誇りを持ち、後に父になった彼もそうなった。


作中、彼は自分が作り上げた抗争のプロモについて語っているところがある。
「よくできたプロモは必ず真実と虚構が混ざり合っているものだ」


現実と虚構が曖昧なほど、プロレスとはエキサイティングするものだ。
昨今のプロ格の巧みなプロモの中にも、この手の方法で盛り上げるのもある。
逆に、今のWWEのアングルに退屈に感じるのは曖昧さが欠如してるのがあるかも。


100%が真剣勝負でもファンタジーでもない、それがプロレスではないか。
これがプロレスの醍醐味であり、私がたまらなく好きな理由の一つでもある。
プロレスバンザイ、テリーバンザイ、そう言わずにはいられなかった。