■ということで、買ってみた
あらすじ、主人公・東堂太郎は徴兵によって対馬へ配属されることに。
虚偽主義と世界を真剣に生きるに値しないという思いから、東堂は
「私は、この戦争で死ぬべきである。」として、拒むことなく入隊した。
しかし、軍隊という特異な組織の中で彼は考えが揺れだすのである。
■コミック版で読んでみて
せめて高校の時にコレがあったら、原作ももっと読み進めただろうか。
とはいえど、そんなに理解しやすくなったかと言えば、そうではないが。
東堂の一連の回想は絵はあれど文章説明、まぁ文に挿絵がついた感じである。
ただし、作品独特の唐突な時間の跳躍について戸惑うことはなくなった。
また、軍隊の作業や空間についての場面設定も視覚化することでわかりやすい。
そういった意味では物語を読み進めていく点では、簡略化された印象は強かった。
私のように原作をへばった人や読み終えた人には理解が深まる一冊ではないかと。