ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

驚愕の事態:『神聖喜劇』、奇跡のコミック化(関連:大西巨人/巨人館)

今日、新聞の広告欄で「奇跡の漫画化」ってのを見つける。
そんな煽りは割と少なくはないが、大西巨人神聖喜劇とあるじゃない…。
(つд⊂)ゴシゴシゴシ としてしまった、これは悪い夢ではないかと思った。


■そもそも『神聖喜劇』とは?
高校時代、3年で最後の課題図書で提示された『神聖喜劇』全5巻。
500P超×5冊と課題図書でも異例の長編小説、最初は何とかなると思った。
だが、しかし、そんな甘い予想は微塵と散った、もの凄く読みづらかったのだ。
(後年になってドストエフスキーの作品に触れた時に、同じような感覚を受けた)


物語は、徴兵された主人公が、部隊で起こった出来事への心の内を中心に構成。
問題はその「心の内」の描写が長く、上官の矛盾に対する考察や解釈などである。
そこで、解釈に用いられているのが超人的な記憶力で覚えた陸軍の内部規定だった。
考えてみると、こうした文章でウンザリした私が法学部にいるというのも変な話だ。


■不滅の文学、不惑の丸投げ
私は、当時は受験期真っ最中でボツボツ読んでいたのですが大学入る頃に2巻読了。
大学に入り1年の前期までは続きを読んで4巻の中盤まで到達も、とうとう挫折した。
EDGEかaero君あたりは全巻読了してるのかね?全巻読んだ人はリスペクトですよ。
それほど私にとって活字的に難解さを極めたこの作品がコミックに、興味がわくね。


補足:某教諭によると、かつて「朝の連ドラ」の候補に挙がったらしい。
だが、クラス中の生徒のほとんどが「ウソだ」と思ったと私は確信している。