ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

読了:北村薫『ターン』


ターン (新潮文庫)


■物語は
主人公の真希は、あまり売れていない版画作家である。
7月のある日、彼女が運転する軽自動車はダンプに激突する事故に。
だが、彼女は自宅の座椅子のまどろみから目を覚ます、夢だったのか?
そうではなかった、真希は来る日も事故の「前日」をターンするのだった。


■読み終わって
著者がこの前に書いた『スキップ』は高校の時に課題図書で読んだ。
記憶が正しければ3年くらい前に映画化したと思う、牧瀬里穂が主演で。


自分しかいない世界、「時間」になると「くるりん」と戻るのである。
好きな服を着ても、美味しいものを食べても、記録をとっても、全て元通り。
ちょっと羨ましいと思ったが、ずっと同じ時間を繰り返すって確かに辛いなぁ…。


こんな流れなのに、ストーリー展開は本当に緩やか=まったり。
だから『スキップ』もそうだったが、読んでいて気分が良かったですね。
あと3部作は『リセット』ですか、また図書館で探してみようかと思います。