ぶらり人生途中下車の旅

ボンクラライフ

『立喰師列伝』を見てきた(公式:http://www.tachiguishi.com/top2.html)

■物語は…
映画の物語は、終戦まもない東京の闇市から始まる。
焼け跡にたたずむ閉店間際の立ち食い蕎麦屋、そこに現れた一人の男。
銀髪をたなびかせたその男、こう店主「月見。…そばで」と言うのだ…。
(↓若干ネタバレ含む見終わった感想です)


■見終わって
押井監督のお気に入りのセットは「立ち食い蕎麦屋」である。
今作品は、その「立食い」のプロ=立喰師を取り扱った内容となってる。
そういった意味で監督がノリノリなんでしょう、気合い入りまくりの内容。


ミニパト』みたいなパタパタアニメと聞いてて、正直不安だった。
でも、実際はパタパタ以外に実写などの様々な映像を使った作りだった。
パタパタらしい動きや特徴を面白おかしく、これは『ミニパト』以上に目立つ。


また、押井ギャグの真骨頂のパロディ描写が各所に、笑い声もチラホラと。
それに加えて、監督独自の戦後昭和観と立ち食い理論に、私は後半笑いまくり。
イノセンス』の本当に真面目な作風も好きだが、やっぱ押井作品はこうでないと。


ある意味で豪華キャスト、神山Pと河森はマジ吹いた。
作品の語り部は山寺氏が担当、微妙な抑揚で役を使い分けてたのは流石。
声といえば、見た顔だと思ったら、榊原良子様は本人のパタパタに声を…。
あと、兵藤まこさんはお美しい立喰師でした、今回も歌も歌われております。


とまぁ、書き出すと信者的にはキリがないのでこのへんで。
押井作品を初めて見る人だったら「なんじゃこりゃ」って作品です。
ただ、私はもう1回は見に行きたいですね、語りとか細かいところとか。